東芝掃除機VC-B50Kのモーターを分解修理
2012年に購入してから毎日使っていた掃除機ですが突然まったく動作しなくなりました。13年間も使ったのだから寿命が来たのだと思います。 スイッチから出ているコネクターと電源コードの導通をチェックすると問題なさそうなので内部基板やモーターの故障が想定されます。直るかも知れないので分解してみます。 ↓上の前側カバーは右側の隙間にマイナスドライバーを差し込んで凸部を押し広げて外します。次に左側を外します。 ↓上の後側カバーを外すには赤色枠のネジ4本を取ります。そして前側からめくるように外します。 ↓前側と後側のカバーが外れました。 ↓基板を目視で点検しましたが、特に問題はない様です。次に赤色枠のネジ2本を取ります。 ↓電源コードのリールと基板が外れて、モーターだけが残ってます。 ↓電源コードのリール中央に「電流ヒューズ」の文字が見えるのでカバーを開けてみます。 ↓ヒューズは切れてませんでした。 ↓次にモーターを持ち上げて外します。 ↓モーターが外れました。赤色枠がブラシで、2か所あります。ネジ1本を取って抜き出す様に外します。 ↓ブラシは内部にある弱いコイルスプリングで押されてローター電極に接触する構造です。このブラシ面はかなり摩耗しており接触するストロークが足りない状態でした。もう一つのブラシは摩耗が少なく大丈夫でした。 ↓赤色矢印の部分を曲げて押し込むと摩耗したブラシが数ミリ押し出されます。これで、ストロークが増して接触できるはずです。接触面に黒い汚れが多かったのでクリーニングしました。 ↓ブラシが接触するローターの電極です。大きな摩耗はありませんが、汚れがあったので絵の具筆でクリーニングしました。そしてKURE 5-56を少し塗布しました。摩耗の進行を遅らせるかも知れない?おまじないです。 掃除機を組み立てて電源を入れると回転しました。「直ったわー!」原因はブラシの摩耗でした。 ↓故障とは別件ですが、電源コードの巻取りが弱かったのでリールをいじっていたらゼンマイバネが外れてしまい、組み立てるには結構苦労しました。バネ圧にはじかれて怪我する危険があるので注意が必要です。ゼンマイバネのホルダーにバネを納めるには中央ではなく外側から巻いて行くとうまく行きましたが翌日の作業になってしまいました。 これで、あと数か月?もしかすると数年使えるかも知れません。嬉しいです。