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9月, 2025の投稿を表示しています

ソニーAM専用ラジオICR-S39を分解修理

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リサイクルショップのジャンク箱から見つけ、動作確認して購入しました。1994年発売のMADE IN JAPAN製品です。 ↓電池の液モレ跡があるので低価格ジャンク品だったと思われますが、店内のセルフチェックコーナーで電池バネを100V電源プラグの先で磨いてから単3電池を入れて動作確認してみると「ザーザー」音が出ました。 ↓自宅で再点検すると内部でコトコト音がするので内部クリーニングを兼ねて分解します。背面のネジ1本を取り、前面と背面キャビネットのかみ合わせを外せば分解できるはずです。 ↓ここが一番難しいところです。赤色枠で囲んだ箇所にはツメがあるので、背面キャビネットのツメ付近を指で押し込みながら慎重に分解します。プラスチック製ヘラを隙間に差し込んで開きました。 ↓選曲ツマミ側のツメです。この箇所もツメ付近を指で押し込みながら開きます。 ↓底面のツメ2か所です。左右2か所のツメが外れた後なので比較的楽に外すことが出来ます。 ↓分解できました。コトコト音の原因はスピーカーと前面キャビネットの固定ボンドが剥がれてスピーカーが浮いていたためでした。スピーカーには「VIRTUE 57mm 8Ω」の文字が見えました。 ↓ラジオ基板に異常らしき箇所は見当たりません。ICにはSONY CXA1033S 617A08Kの文字が見えました。 ↓スピーカーのボンドが剝がれているので、前面キャビネットから基板とスピーカーが一緒に外れました。 ↓電源スイッチ兼音量ツマミはプラスネジ1本を取ると外れます。選曲ツマミは引き抜くだけです。 ↓音量ボリュームにガリ音の発生はありませんが、KURE 5-56を少しスプレーしました。接点復活剤も持ってますが、経験上KURE 5-56のほうが効果と耐久性が良いと思ってます。 ↓背面キャビネットの電池バネは中央部のフックを外すと分離できます。 ↓電池液モレ箇所をクリーニングし、電池バネは2000番サンドペーパーで磨いてからKURE 5-56を塗布しました。 ↓スピーカーはボンド付けせずに1mm厚のスポンジ両面テープをマグネットの上に4枚重ねて貼り付け、背面キャビネットで押さえて固定する様にしました。 ラジオを組み立てて修理完了です。このラジオの良いところは静かな部屋で音量を小さくして聞く場合に音量ツマミの回転角が大きくスムーズに調節できます。 それと、下の...

ダイソー300円マウスのスクロール不良を分解修理

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2019年頃にダイソーで300円ワイヤレスマウス(ツートーン)のブラック色とシルバー色を2個買いました。JANコードは4549131677607です。最初に使ったブラック色の耐久性が素晴らしく現在も正常に動いてます。シルバー色は予備として保管していたのですが最近になって気分転換に色違いとして使ってみました。もちろん普通に動いてましたが、1か月ほどでスクロール動作が出来なくなったり、ホイール回転方向と逆に動いたりの症状が発生しました。 故障原因はスクロール動作用ロータリーエンコーダの接触不良と想定されるので分解修理します。 ↓電池ボックス内のプラスネジ1本を取ります。 ↓クリックボタン近くの前側フック2か所を外すと上カバーが分離できます。 ↓電池から出ている白色コネクターを外すと基板が分離できます。基板には白文字でHXSC-WK3-MZ VER01 2018.05.01と印字されてます。たぶん2018年製造なのでしょう。 ↓基板の裏側です。右上の部品は電源スイッチです。 ↓ロータリーエンコーダにはJYC H-11の文字が見えます。この部品が入手可能ならハンダ付けを取って交換すると故障は直ると思いますが、300円マウスですからそんな事はしません。自宅にある「ありもの」だけで修理を試みます。 ↓ロータリーエンコーダの回転する赤いローターにはバネ接点があり、黒色のステーターにある接点に接触する構造になってます。隙間に「まち針」を1mmくらい挿し込んで開きます。又はカッターナイフの刃でも良いと思います。そして隙間に接点復活剤を僅かにスプレーします。(この作業だけでしたら基板を取り外す必要はありません) ↓購入してから相当年数の経過した接点復活剤(HOZAN Z-295コンタクトスプレー)と、KURE 5-56が自宅にあります。 ↓今回は自分好みでKURE 5-56を使いました。結果としてスクロール動作は正常に回復しました。 ↓参考に:パッケージ裏の「使用方法」を載せました。無操作10分で省電力モードになる件は何故か記載されてません。 このマウスの良い所/良くない所を書きます。 ◎300円と安い 〇しっかりした頑丈な作りで形状が良く、プラスチックのギシギシ感やチープ感がなく見てくれが良い 〇上カバーの塗装質が良く長期間使ってもハゲない 〇左右のクリック感/スクロール回転感が普通...

デジカメFinePix F60fdを分解しました

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このカメラはFinePix F50fdの後継機種で大きな相違点は液晶モニターのサイズが2.7型から3.0型になった事です。基本構造は両機種とも変わらないはずなので分解方法も同じと考えられます。今回は内部点検のため分解します。 外装ネジを全部取っても、前面カバーは中央付近に内部から止めているネジがあるので外すことは出来なく、レンズユニットを取り出した後の作業工程になります。 ↓FUJIFILM製カメラに多い、Y字型ネジが外装に3本使われているのでY型ドライバーが必要です。 ↓USB端子カバー内にもネジが1本あります。 ↓最初に左側面のプラスチックカバーを外します。 ↓続いて背面カバーを外しました。 ↓操作スイッチ基板のフレキはコネクターの黒色ロック板を90°起こしてから抜きます。 ↓液晶フレキも同様にコネクターの黒色ロック板を90°起こしてから抜きます。(他のフレキコネクターも同じ要領です) ↓残った外装ネジを取って、金属シャーシを外しました。 ↓中央の赤色枠に円筒ピンが差し込まれているので抜きます。(基板の位置決め用ピンなのでしょうか?) ↓基板は2段重ね構造になっており、上側の基板を真っすぐ上(手前)に引き上げて外します。外した基板から出ているリード線はスピーカーとマイクロフォンに繋がってます。 ↓レンズからメイン基板に繋がっているフレキ3種類を抜くとレンズユニットが分離できます。 ↓レンズ内部は分解せずに5方向から外観だけ撮影しました。 ↓赤色枠のネジを取ると前面カバーを外す事ができます。 ↓カメラ本体のバッテリーボックスと前面カバーの内面です。一部に濡れてから乾いたような跡が見えます。 ↓バッテリーボックス裏のメイン基板、そして上面カバーの裏に付いているシャッターボタン類とマイクロフォンです。 カメラ全体を組み立て後に動作&撮影確認した結果はOKでした。レンズは4隅までキッチリ解像感のある個性です。

リコーCaplio R2のレンズとCCDの分解

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このリコー製デジカメCaplio R2は各機能は正常に動作しますが、撮影画像が「真っ暗」という故障があります。レンズの絞りが開かない事が想定されるので分解してみます。 ↓赤枠印のネジ4本を取り背面カバーを外します。右上のストラップ取り付け金具のネジだけが少し長いです。 ↓上部からゆっくり開きました。3か所のフレキコネクター付近は透明粘着テープで覆われています。 ↓透明粘着テープを剥がしてから黒/赤の線(液晶のバックライト線)のハンダ付けを外します。液晶から出ているフレキコネクターの白いロック部分を90°起こしてからフレキケーブルを抜きます。これで背面カバーが分離できました。 レンズから出ている2つのフレキはコネクターの黒いロック部分を90°起こしてからフレキケーブルを抜きます。 (この段階でCCD基板だけを外すことも可能で、レンズの黒いネジ2本を取ればCCD基板が外れます。) ↓レンズをカメラから外すには、底キャビネットの突起が当たるので突起部分にドライバーを差し込んで少し曲げで回避しました。レンズユニットは真っ直ぐ持ち上げると外れてきます。 ↓分離したレンズユニットです。右上がズームモーターで指でクルクル回すとレンズ鏡胴が伸びてきます。左下はフォーカスモーターです。目的の絞りモーターは鏡胴の内部に付いている様で外部からは確認できません。 ↓レンズ背面のCCD基板を外しました。絞り羽根らしき物は見えるのですが絞りモーターと機構はどうなっているのか分かりませんでした。残念ですが、これで一旦諦めました。

デジカメJOY500FESWHを分解してピントを調整

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ジョワイユから2018年に発売され、取説の商品名は21 MEGA PIXELS CMOS CAMERA、型番はJOY500FESWHです。 ボディ全体は白いプラスチック製で前面に厚さ0.5mmくらいのヘアライン加工されたアルミ板が貼り付けられています。 固定フォーカスのカメラですが、購入後に実写テストしてみた結果は、仕様書の撮影距離「1.5m~無限遠」とは違っており、いわゆる「前ピン」になります。800万画素で撮影した写真を等倍で見ると50cmくらいからピントが良く70cmが最良です。それ以遠のピントは甘くボケ気味なので風景を撮影するには不都合です。 200万画素や300万画素に設定変更して撮影すると、ピントの甘さが目立たないので許容範囲かな?という気もします。 ↓実写した800万画素の原画を2枚載せましたが、等倍で見るとピントの甘さが分かります。 「野球場」F2.4 1/640秒 ISO24(全体にボケ気味です) ↓「バス停」F2.4 1/1000秒 ISO24(降車専用標識は70cmの距離でピントが合ってますが以遠のピントは甘いです) ↓分解してみました。4本のネジを取って、ツメ5か所(折らないように注意)を外すと前カバーが分解できました。 ↓レンズ部はネジになっており、元の位置をマーキングしてから時計方向に僅か10°くらい回した所で丁度いいピントになりました。およそ1mくらいから遠景まで無難な写りに改善されました。 ↓ピント調整後に実写した800万画素の原画を1枚載せました。 「野球場」F2.4 1/640秒 ISO24 以前と比較すると中・遠景にちゃんとピントが合ってシャキッと写ります。これで気持ち良く撮影することができます。