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古いカメラSONY DSC-P43の故障とレビュー

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SONYから2004年に発売された410万画素、F2.8 33mm単焦点レンズ、単3電池駆動のMADE IN JAPANカメラです。 持ちやすく、素朴で単純で素早い操作感が気に入って、中古・ジャンクを5台購入しましたが不具合が多かったです。 ■5台中4台にレンズ曇りがあり、コントラストの悪い写りになります。レンズ面から20倍の顕微鏡で見ると内部レンズにツブツブ状の結露?が見えました。 ■電池の液漏れがあり、本体内部の電池端子の板バネが腐蝕し折れていた。 ■モード切替(再生/静止画/動画)スライドスイッチに接触不良が発生した。 ■電源ON後に「電源を入れ直してください」とのエラーメッセージが出る。 ■画像右側が紫色に写る。 上記不具合は自分で修理して、今は2台持ってます。 ↓背面です。液晶画面は1.5型と小さく、太陽光の下では当然見にくいですが、手や体で光を遮ると普通に見えます。 どうしても見えない時は光学ファインダーもあり、フレーミングするには問題ありません。 ズームスイッチ(W/T)はありますが、単焦点レンズなので光学ズームではなくデジタルズームになります。 ↓上面です。全体の型は「コロン」として握りやすく、奥行は35.6mmありますが、薄型カメラよりは持ちやすいです。 電源スイッチを押すと、すぐにレンズカバーが「シュッ」と開いてシャッターが切れる速さとリズム感が良いです。 POWERボタンは素早く押せるようにビール缶のアルミを研磨加工して両面テープで貼り付けてあります。 ↓記録メディアはメモリースティックです。電源は単3電池2本です。この充電式エボルタの1回充電だけで、フラッシュや再生を含めて実際に2360枚も撮影できた事があります。 日付/時刻のバックアップ用電池は消耗してますが、メディア・電池交換に必要な数十秒間くらいは保持できています。 ↓実写した400万画素の写真を3枚載せました。 「公園のすべり台」(F5.6 1/320秒 ISO100) 特に欠点はなく、普通に無難な写りだと思います。 「逆光」(F4 1/250秒 ISO100) 特定のカメラ方向によって現れる固有のフレア「光のシャワー」が好きです。 「梅」(F2.8 1/60秒 ISO100) 絞り開放の最短距離10cmでは背景が結構ボケますが、ボケ味は良くありません。

リコーCaplio R2のレンズとCCDの分解

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このリコー製デジカメCaplio R2は各機能は正常に動作しますが、撮影画像が「真っ暗」という故障があります。レンズの絞りが開かない事が想定されるので分解してみます。 ↓赤枠印のネジ4本を取り背面カバーを外します。右上のストラップ取り付け金具のネジだけが少し長いです。 ↓上部からゆっくり開きました。3か所のフレキコネクター付近は透明粘着テープで覆われています。 ↓透明粘着テープを剥がしてから黒/赤の線(液晶のバックライト線)のハンダ付けを外します。液晶から出ているフレキコネクターの白いロック部分を90°起こしてからフレキケーブルを抜きます。これで背面カバーが分離できました。 レンズから出ている2つのフレキはコネクターの黒いロック部分を90°起こしてからフレキケーブルを抜きます。 (この段階でCCD基板だけを外すことも可能で、レンズの黒いネジ2本を取ればCCD基板が外れます。) ↓レンズをカメラから外すには、底キャビネットの突起が当たるので突起部分にドライバーを差し込んで少し曲げで回避しました。レンズユニットは真っ直ぐ持ち上げると外れてきます。 ↓分離したレンズユニットです。右上がズームモーターで指でクルクル回すとレンズ鏡胴が伸びてきます。左下はフォーカスモーターです。目的の絞りモーターは鏡胴の内部に付いている様で外部からは確認できません。 ↓レンズ背面のCCD基板を外しました。絞り羽根らしき物は見えるのですが絞りモーターと機構はどうなっているのか分かりませんでした。残念ですが、これで一旦諦めました。

デジカメJOY500FESWHを分解してピントを調整

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ジョワイユから2018年に発売され、取説の商品名は21 MEGA PIXELS CMOS CAMERA、型番はJOY500FESWHです。 ボディ全体は白いプラスチック製で前面に厚さ0.5mmくらいのヘアライン加工されたアルミ板が貼り付けられています。 固定フォーカスのカメラですが、購入後に実写テストしてみた結果は、仕様書の撮影距離「1.5m~無限遠」とは違っており、いわゆる「前ピン」になります。800万画素で撮影した写真を等倍で見ると50cmくらいからピントが良く70cmが最良です。それ以遠のピントは甘くボケ気味なので風景を撮影するには不都合です。 200万画素や300万画素に設定変更して撮影すると、ピントの甘さが目立たないので許容範囲かな?という気もします。 ↓実写した800万画素の原画を2枚載せましたが、等倍で見るとピントの甘さが分かります。 「野球場」F2.4 1/640秒 ISO24(全体にボケ気味です) ↓「バス停」F2.4 1/1000秒 ISO24(降車専用標識は70cmの距離でピントが合ってますが以遠のピントは甘いです) ↓分解してみました。4本のネジを取って、ツメ5か所(折らないように注意)を外すと前カバーが分解できました。 ↓レンズ部はネジになっており、元の位置をマーキングしてから時計方向に僅か10°くらい回した所で丁度いいピントになりました。およそ1mくらいから遠景まで無難な写りに改善されました。 ↓ピント調整後に実写した800万画素の原画を1枚載せました。 「野球場」F2.4 1/640秒 ISO24 以前と比較すると中・遠景にちゃんとピントが合ってシャキッと写ります。これで気持ち良く撮影することができます。