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12月, 2024の投稿を表示しています

富士フィルムSMART SHOT PLUSの電池液モレを分解修理

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富士フィルムSMART SHOT PLUSのジャンク品(1000円以下)をネットで購入しました。・・が残念!壊れてました。 【参考】写真下のカメラは、以前から所有している姉妹機45CAMERA Basic miniで、仕様・構造は同じカメラです。 ↓ジャンク品の何処が壊れているか・・と言うと、電池の液モレがあり1本が抜けませんでした。+電極をニッパでつまんで強引に引き出すと、見事に腐食して膨らんでました。でも・・FUJIFILM電池のデザインが懐かしいです。 ↓フィルム巻き上げダイヤルもシャッターボタンも動きませんでした。しょうがなくダメもとで分解する事にします。 外装ネジ4本(場所によって長さが異なる)とフィルム室ネジ1本を取ると、フロントカバーが外れました。 ↓シャッターボタンを外してみると、電池マイナス電極が完全に腐食し青色のサビに覆われてました。このサビがシャッターボタンの動きを止めていました。フィルム巻き上げダイヤルはシャッターチャージ状態でロックされていたのが原因で回らないのです。黒色リード線も腐食して切れてます。液モレの影響はリード線の片方まで及んでおりスゴいです。 ↓大まかに掃除し一応キレイになりましたが、電池マイナス電極が腐食し無いままです。フラッシュを使わない場合は、このままでも撮影可能です。例えば、電気配線類を全て取り外して、メカだけのカメラとして使う考えもアリです。 青色のサビ粉がカメラ各部に広がっているので、さらに分解掃除します。緑色枠4本のネジを取るとレンズが外れます。 青色枠4本のネジを取るとリアカバーからカメラの中身を分離する事が出来ます。 ↓まず、レンズを外してみるとシャッター膜にも青色サビ粉が混入していたので清掃しました。このレンズの仕様は26mm F8 固定フォーカスで、シャッタースピードは1/125秒固定です。レンズ内のリーフスイッチはシャッター羽根が開いたタイミングにONになりフラッシュを発光させる役目をします。ここで一旦レンズを元通りに組み立てます。 ↓次にリアカバーからカメラ中身を分離する前準備として、底カバーを外し、青色枠の板バネとギアを抜き取ります。全てのギアを外しても、元に戻すにはそれほど大変ではありません。右端の大きなギアはフィルム巻き取りドラムのコイルバネとの位置合わせがあります。 ↓リアカバーからカメラ中身が...

IXY DIGITAL 110 ISピンボケAF不良を分解修理

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小さなボディが手のひらに丸く収まって可愛いいのですが、右手親指の置き場がなくグリップ感は良くありません。 何となく特徴として挙げるとすれば、長期間放置してもバッテリーの自然放電が少ない印象のカメラです。 ↓久しぶりに使ってみたら静止画も動画もピントが合いません。シャッターボタンを半押しするとAF動作の「ジ・ジ」音は出るのでAFモーターは動いてますが、背面ランプが黄色点滅してピントが合ってない事を表しています。 液晶画面にエラーメッセージは出なく、シャッターは切れて画像も保存できます。 ↓ 分解しました。 外装ネジは長さと形状の違いで3種類6本あります。リアカバーを下から開きながらフロントカバーを外しました。リアカバーはシャッター部分の上カバーを残した状態でアルミ部分だけを外すとスムーズです。 ↓後面です。ボディが小さいので液晶が大きく感じます。右側の基板に操作スイッチ類が並んでます。 ↓前面です。画像処理エンジンDIGIC4が見えます。レンズの右側はフラッシュユニットで感電しない様に注意が必要。 ↓上面です。左側の黒色で丸いのがスピーカー、右の黄色フレキ基板に電源スイッチ・ズームスイッチ・シャッタースイッチ・日付/時刻バックアップ電池が見えます。 ↓日付/時刻バックアップ電池は、SIIセイコーインスツルメンツ製MS614SEでした。 ↓液晶を分離するには左右の金属フレームを外し、黒ネジ1本を取って、カメラ前面のフレキケーブル2本を外します。 ↓背面シャーシの赤色枠ネジ6本を取りますが、左2本と右4本はサイズ/形状が異なるので組み立てる時に注意が必要。 ↓フラッシュユニットのフレキ1本を外します。レンズから出ている2種類のフレキコネクターは持ち上げるだけで楽に外れます。そして前面ランプを外すとレンズユニットが分離できます。 ↓レンズユニット前面です。上に光学ファインダー、右下にズームモーターがあります。 ↓レンズユニット後面です。赤色枠にフォーカス機構があります。今回は実施しませんが、例えばCCDに付いたゴミをクリーニングするには半透明ボンドの付いたネジ3本を取ってCCDを外す事になります。 ↓光学ファインダーを外しました。レンズユニットのズーム機能と連動してファインダーのレンズもズームします。 ↓フォーカス機構の金属カバーを外しました。右上の黒いギアがフォーカスモー...

ニッケル水素電池でデジカメの撮影可能枚数をカウント

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単3電池で動作するデジタルカメラは、以前から三洋電機製の初代エネループを入れて写真撮影をしてました。 2006年頃に購入したエネループなので経年劣化を感じます。カメラの機種によって差はありますが、現在でも約100~200枚くらいは撮影を続けられる高寿命のニッケル水素電池です。 2011年に三洋電機がパナソニックの子会社になった後もエネループ名称は残し、充電式エボルタとの両ブランドが併売されていました。 追記: 2023年には充電式エボルタが無くなり、エネループに一本化されて分かりやすくなりました。 ↓今回は2021年に購入した単3充電式エボルタ2本を使って撮影可能枚数を実際にカウントしてみます。 電池型名はBK-3MLE(1950mAh)、充電器はPanasonic BQ-320(急速充電器)を使用しました。 ↓単3電池2本使用するカメラを3台セレクトしました。撮影方法は適当なのですが、時間の空いた時に最大画素数でフラッシュあり50枚、続けてフラッシュなし50枚を繰り返し撮影しました。途中のズーム・マクロ・再生などの操作も含みます。想像していたより多くの枚数が撮影できたので、カメラ3台のテストが終了するまでに8日間もかかりました。 ①SONY DSC-P43:ニッケル水素電池使用時のSONY公称値は400枚ですが2360枚撮影できました。 ②Canon PowerShot A495:同上、Canon公称値は400枚ですが1679枚撮影できました。 ③Nikon COOLPIX L15:同上、Nikon公称値は330枚ですが900枚撮影できました。 充電式エボルタでの結果は以上の様に、カメラメーカーの公称値を上回り、自己満足のいく撮影可能枚数でした。 【追記】 ●OLYMPUS CAMEDIA X-550:公称値不明ですが、のんびり・・19日間かけて1384枚撮影できました。2022/11/10 ●RICOH Caplio R2:公称値は純正リチウムイオン電池DB-50使用時500枚ですが1470枚撮影できました。2022/11/14

Wi-Fiデバイスマネージャーにビックリマークあり繋がらない

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ノートパソコンはNEC LaVie LS150/Jで、Windows11(24H2)をクリーンインストールして今まで普通に使ってました。 自宅に光ケーブル回線とWi-Fi環境は無く、スマホでUSBテザリングしてインターネットに繋いでますが、今回はUSBからWi-Fiテザリングに変更してみたところ全く繋がらないのです。(別のノートPCでは繋がります。) パソコン内蔵のWi-Fiデバイスは「インテル(R)Centrino(R)Advanced-N 6205」(ドライバーバージョン15.10.5.1)です。 上記デバイスをGoogle検索したら「サポート」→「ネットワーク接続」→「すべて」に気になる情報がありました。 https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/support/articles/000091473/wireless.html 「インテル(R)Wi-Fiは5GHzの帯域幅にのみ接続でき、通常の2.4GHzには接続できません。」と書いてあります。 確かに僕のWi-Fiテザリング電波は2.4GHzのみです。解決方法も書いてあるので実施してみたら繋がりました。 ↓普通であればWindowsの「メニュー」を右クリック→「ネットワーク接続」を開くと、赤色枠の所にWi-Fiの設定項目が表示されるのですが、ありません! ↓Windowsの「メニュー」を右クリック→「デバイスマネージャー」を開くと、Wi-Fiデバイスに黄色のビックリマーク(エクスクラメーションマーク)があります。インテルサポートWebの解決方法通りに進んでみます。 「インテル(R)Centrino(R)Advanced-N 6205」を右クリックしプロパティを選択する。 ↓「詳細設定」タブを選択しプロパティ(P)の一番下までスクロールして「優先バンド」をクリックする。そして値(V)をデフォルトの「優先順位なし」から「2.4GHzバンドの優先」に変更して「OK」をクリックする。 結果はこれで解決しました。Wi-Fiに繋がった後は、値(V)をデフォルトの「優先順位なし」に戻してもOKでした。

カシオEX-S2の液晶画面に劣化?がありました

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2002年発売の200万画素パンフォーカスカメラです。現在のスマホ並み圧倒的な薄さが凄い技術だな~と思います。 久しぶりにバッテリー(CASIO NP-20)を充電して使ってみました。・・・が液晶がちょっと変なのでレポートします。 ↓雲の無い青空を撮影した後の再生モードで液晶画面はまあまあ普通に見えます。でも、良く見ると中央に黒っぽいシミ?らしき物が数か所あります。(撮影して保存された画像をパソコンで見ると全面キレイな青空です。) ↓撮影時にレンズを覆って光を遮ると真っ暗のはずですが、液晶中央部とその周辺に白っぽい模様が見えます。数か月前には中央部だけの症状と思ってましたが、月日の経過に伴って周辺にも広がった様な感じがします。 詳しくありませんが、これはカビではなく液晶の経年劣化と思ってます。なので・・分解クリーニングは行いません。 ↓【ついで情報】2GBのSDカードを入れたら「カードがロックされています」とのエラーメッセージが表示されフォーマットも不可でした。512MBと1GBのSDカードは使用できました。 【ついで情報】このカメラを普通に使っていて残念に思う点は ①屋外がやや青っぽく写るのでマニュアルホワイトバランスで微妙に設定して使っている。 ②約80cm以内の近距離はボケるのでマクロ機構を付けて欲しかった。 ③遠距離では周辺のピントは良いが中央部の解像度が良くない。 【ついで情報】実写したオリジナル写真を2枚載せました。写真を左クリックし別ウィンドウが開いたら次に右クリックして「名前を付けて画像を保存」を選択し、ダウンロードした200万画素写真を見て下さい。(Windows11 Edgeの例) ↓距離は約3mくらいのタイル壁を撮影。ほぼ完璧な写りです。 ↓遠景は中央部の解像度が良くありません。

カシオQV-R61のズーム不良を分解修理

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久しぶりに使ってみたらズームレバーを操作しても動かない時があり、操作を何度か繰り返すと正常に戻りました。 ズームスイッチの接触不良が発生していると思われるので分解修理します。 外装13本のネジはそれぞれサイズと形状が異なるので、元に組み立てる際に間違えないように注意が必要です。 13本すべてを取って分解する事は出来ますが、組み立て時に前面カバーだけが入らないアクシデントが起きます。 なので 前面カバーと上面カバーは分離してはいけません。 ↓外装の緑色枠ネジ9本は取りますが、 赤色枠ネジ4本は取らないようにします。 ↓緑色枠ネジ9本を取ったら最初に後面カバーを外します。次に前面カバーからカメラ中身を抜き出す様に外します。 ↓カメラ本体後面です。 ↓カメラ本体前面です。 ↓カメラ本体上面です。 ↓左がズームスイッチで右がシャッタースイッチです。ズームスイッチにKURE 5-56を一滴染み込ませました。 これでズームスイッチの接触不良は直ったと思います。カメラを分解した際に脱落したパーツが4点ありましたが、場所と方向を確認しながら、何とか元通りに組み込む事ができました。