富士フィルムSMART SHOT PLUSの電池液モレを分解修理
富士フィルムSMART SHOT PLUSのジャンク品(1000円以下)をネットで購入しました。・・が残念!壊れてました。
【参考】写真下のカメラは、以前から所有している姉妹機45CAMERA Basic miniで、仕様・構造は同じカメラです。
↓ジャンク品の何処が壊れているか・・と言うと、電池の液モレがあり1本が抜けませんでした。+電極をニッパでつまんで強引に引き出すと、見事に腐食して膨らんでました。でも・・FUJIFILM電池のデザインが懐かしいです。
↓フィルム巻き上げダイヤルもシャッターボタンも動きませんでした。しょうがなくダメもとで分解する事にします。
外装ネジ4本(場所によって長さが異なる)とフィルム室ネジ1本を取ると、フロントカバーが外れました。
↓シャッターボタンを外してみると、電池マイナス電極が完全に腐食し青色のサビに覆われてました。このサビがシャッターボタンの動きを止めていました。フィルム巻き上げダイヤルはシャッターチャージ状態でロックされていたのが原因で回らないのです。黒色リード線も腐食して切れてます。液モレの影響はリード線の片方まで及んでおりスゴいです。
↓大まかに掃除し一応キレイになりましたが、電池マイナス電極が腐食し無いままです。フラッシュを使わない場合は、このままでも撮影可能です。例えば、電気配線類を全て取り外して、メカだけのカメラとして使う考えもアリです。
青色のサビ粉がカメラ各部に広がっているので、さらに分解掃除します。緑色枠4本のネジを取るとレンズが外れます。
青色枠4本のネジを取るとリアカバーからカメラの中身を分離する事が出来ます。
↓まず、レンズを外してみるとシャッター膜にも青色サビ粉が混入していたので清掃しました。このレンズの仕様は26mm F8 固定フォーカスで、シャッタースピードは1/125秒固定です。レンズ内のリーフスイッチはシャッター羽根が開いたタイミングにONになりフラッシュを発光させる役目をします。ここで一旦レンズを元通りに組み立てます。
↓次にリアカバーからカメラ中身を分離する前準備として、底カバーを外し、青色枠の板バネとギアを抜き取ります。全てのギアを外しても、元に戻すにはそれほど大変ではありません。右端の大きなギアはフィルム巻き取りドラムのコイルバネとの位置合わせがあります。
↓リアカバーからカメラ中身が分離出来ましたので、さらに清掃を行います。この中身だけでもフィルム巻き上げダイヤルを回すとシャッターチャージが行われ、シャッターボタンを押すと「カシャ!」と動作させる事が出来ます。
↓フィルム巻き上げダイヤルとフィルムカウンターの構造です。左にあるフィルム巻き取りドラムの中にフラッシュ用の大きなコンデンサが入っている構造は「なるほど~コンパクト設計だわ!」と感心させられました。
↓フィルムカウンターの文字盤を外しました。リターン用コイルスプリングを元通りに付けるには、少し苦労します。
↓腐食して無くなったマイナス電極は、ダイソー懐中電灯のコイルバネをカットし用いてエポキシ樹脂で付けました。
↓黒色リード線の代わりは、余っていた電気コードの中身の銅線を利用して、ハンダで接続しました。電池液モレの影響で基板のレジストも一部剥がれてました。(この写真はラッカーうすめ液を使っての基板清掃後です。)
修理完了後のカメラ動作確認は、難しくなく行えます。
①単4電池2本を入れ、前面スライドスイッチをフラッシュ位置にすると、数秒後に背面の緑色ランプが点灯する。
②フィルム巻き上げダイヤルを回し、フィルムカウンターが1コマ進む事を確認する。
②フィルム巻き上げダイヤルを回し、フィルムカウンターが1コマ進む事を確認する。
③シャッターボタンを半押しすると、前面の赤色ランプ(フラッシュによる赤目現象軽減)が点灯する。
④シャッターボタンを全押しすると「カシャ」音と同時にフラッシュが発光する事を確認する。
⑤背面のフタを開いた状態でフィルム巻き上げダイヤルを回しながら、スプロケット歯車とフィルム巻き取りドラムの両方が回転する事を確認する。
⑤背面のフタを開いた状態でフィルム巻き上げダイヤルを回しながら、スプロケット歯車とフィルム巻き取りドラムの両方が回転する事を確認する。
⑥シャッターボタンを全押しするとシャッター膜が一瞬(1/125秒)開いて円形の光が見える事を確認する。
以上をチェックし、フィルムを入れて本番撮影すると、ちゃんと写っているはずです。
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ついで:正常に動作している姉妹機45CAMERA Basic miniも分解してみました。中身はFUJIFILM機と同じと思ってましたが、細かい部分に違いがありました。発売時期の違いによる仕様変更なのでしょうか?分かりません。
①シャッターボタンのデザインとサイズ
②フィルム巻き上げダイヤルの軸構造
③フィルムカウンターの駆動メカ
④シャッター羽根の形状
FUJIFILM機と中身の相互入れ替えをする事にしました。シャッターボタンだけを交換すれば入れ替えが出来ました。
↓2台とも完動品になりました。フィルムを入れないで「空シャッター」で遊ぶのが楽しいです。
レンズ付きフィルム「写ルンです」と同じようにフィルム巻き上げダイヤルを「ジリ・ジリ・ジリ・ジリ」と4回くらい動かしてからシャッターボタンを押すと「カシャン」と音がして写真が1枚写った気分を味わえます。いいわー!
以上をチェックし、フィルムを入れて本番撮影すると、ちゃんと写っているはずです。
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ついで:正常に動作している姉妹機45CAMERA Basic miniも分解してみました。中身はFUJIFILM機と同じと思ってましたが、細かい部分に違いがありました。発売時期の違いによる仕様変更なのでしょうか?分かりません。
①シャッターボタンのデザインとサイズ
②フィルム巻き上げダイヤルの軸構造
③フィルムカウンターの駆動メカ
④シャッター羽根の形状
FUJIFILM機と中身の相互入れ替えをする事にしました。シャッターボタンだけを交換すれば入れ替えが出来ました。
↓2台とも完動品になりました。フィルムを入れないで「空シャッター」で遊ぶのが楽しいです。
レンズ付きフィルム「写ルンです」と同じようにフィルム巻き上げダイヤルを「ジリ・ジリ・ジリ・ジリ」と4回くらい動かしてからシャッターボタンを押すと「カシャン」と音がして写真が1枚写った気分を味わえます。いいわー!