投稿

4月, 2025の投稿を表示しています

ジョワイユJOY500FESWHを分解してピントを調整

イメージ
2018年発売で、取扱説明書の商品名は21 MEGA PIXELS CMOS CAMERA、型番はJOY500FESWHと記載されてます。 ボディ全体は白いプラスチック製で前面に厚さ0.5mmくらいのヘアライン加工されたアルミ板が貼り付けられています。 購入後に実写テストしてみた結果は、仕様書の撮影距離「1.5m~無限遠」とは違っていました。800万画素の等倍で見ると50cmくらいからピントが良く70cmが最良です。それ以遠のピントは甘くボケ気味なのです。 200又は300万画素に設定変更して撮影すると、ピントの甘さが目立たないので許容範囲かな?という気もします。 ↓実写した800万画素の原画を2枚載せましたが、等倍で見るとピントの甘さが分かります。 「野球場」F2.4 1/640秒 ISO24(全体にボケ気味です) 「バス停」F2.4 1/1000秒 ISO24(手前バス停標識は70cmの距離でピントが合ってますが以遠のピントは甘いです) ↓分解してみました。4本のネジを取って、ツメ5か所(折らないように注意)を外すと前カバーが分解できました。 ↓レンズ部はネジになっており、元の位置をマーキングしてから時計方向に僅か10°くらい回した所で丁度いいピントになりました。およそ1mくらいから遠景まで無難な写りに改善されました。 ↓ピント調整後に実写した800万画素の原画を1枚載せました。 「野球場」F2.4 1/640秒 ISO24 以前と比較すると中・遠景にちゃんとピントが合ってシャキッと写ります。これで気持ち良く撮影することができます。

Kenko単眼鏡10-30×21 MONOを分解クリーニング

イメージ
ハードオフで単眼鏡を330円で購入しました。調べてみるとヨドバシカメラの情報では2009年発売の製品です。外観にキズ・汚れは無くズーム・フォーカス機能も正常ですが、覗いてみると暗くクモリを感じるので分解クリーニングします。 ↓対物レンズ側のトップリングは単純にねじ込み式なので、力を入れて反時計方向に回すと外れます。次のシルバーリングとフォーカスリングゴムは引き抜くだけで外れます。 鏡胴に見える小さなマイナスネジを取ると対物レンズ鏡胴(長さ:35mmくらい)を抜き出すことが可能になり、対物レンズの内面を綿棒等でクリーニングすることができます。 対物レンズ側からの分解・メンテナンスはこれだけで、クリーニングが終わったら元通りに組み立ててもOKです。 接眼レンズ・ズームレンズ・プリズムのメンテナンスは接眼側から分解する構造になってます。 ↓接眼レンズのゴムは接着してあるだけなので、めくる様に引っ張って外します。次に小さなマイナスネジを取ります。 ↓接眼レンズのカバーリングを反時計方向に回して外します。 ↓ズームリングを引き抜いて外します。そしてマイナスネジを取ります。 ↓ズームレンズユニットを引き抜いて外します。 ↓ズームレンズユニットに2個のマイナスネジが見えるので外します。 ↓これでズームレンズ2個4面のクリーニングができました。 ↓接眼レンズは内面リングを反時計方向に回して外し、レンズ2面をクリーニングします。 ↓次はプリズムを分解する手順です。ボディケースをスライドさせると小さなマイナスネジが見えるので取ります。 ↓ボディケースを外してから、ズーム&接眼ユニットを反時計方向に回してボディから分離します。 ↓ボディ内にあるプリズムユニットは何もせずに外れます。上の黒いリングを外しプリズムを取り出します。 ↓プリズム2個の中間にはプラスチックの板がありました。プリズム面をクリーニングして元の位置に戻すには黒いパテの跡を合わしますが、プリズムホルダーに入れるだけで位置が合うようになってました。パテは持ってないので透明エポキシ樹脂をパテの所に付けてプリズムを固定しました。 この単眼鏡の内部はネバネバした透明のグリースが多用されており、気を付けていても指に付着します。石鹸と熱いお湯で何度も手や工具類を洗う事の繰り返しでした。特にプリズムのクリーニング作業時には苦労しました。...

Kenko 10×25双眼鏡のレンズとプリズムを分解クリーニング

イメージ
ハードオフのジャンク箱に埋もれていたKenko 10×25 MC双眼鏡を救出しました。価格は税込330円です。外観はキレイですが、レンズにクモリとカビが2か所見えるのでこの様な低価格なのでしょう。発売されていた年月は不明です。 外観スタイルから逆ポロプリズム式の双眼鏡で、倍率は10倍あり対物レンズ口径は25mmと悪くないスペックです。 分解してレンズとプリズムに発生したカビ&クモリをクリーニングします。 ↓対物レンズ側にあるネジ2本を取ります。ケースを組み合わせてある隙間にプラスチックのヘラ等を差し込んで少しづつ開きながら前側にスライドするとグレーのカバーが外れます。 ↓接眼レンズのゴムカバーは引っ張ってめくるだけで外すことができます。 ↓ネジ2本を取って接眼レンズ側のロックリングを外します。必要があれば、ここで左目の接眼レンズを回転させてフォーカス調整することが可能になります。 ↓さらにネジ2本を取って接眼レンズと一体になったカバーを外すと、接眼レンズの内面をクリーニングできます。 ↓前後の外装カバーを外しました。対物レンズの鏡胴にはグリースというより水飴のようなネバネバした透明の物質が付いてます。この物質の作用でフォーカスリングを回した時のねっとり感があるのです。指に付着すると石鹸で洗い流せますが、面倒なので触れないように気を付けることにします。ボディの太い箇所にはプリズムが2個入ってます。 ↓一つ目のプリズム頂点には黒いプラスチックカバーが乗ってました。ネジ1本を取って板バネを外すだけで3角形のプリズムが「ポロッ」と抜けてきます。外す前に位置や方向をマーキングしておいた方が無難です。又はプリズムを固定しているパテ(グレーのボンド)の跡が残っていれば、組み立て時に跡を合わせる様にします。 ↓二つ目のプリズムも板バネを外して取ります。(プリズムを固定しているパテが見えます) ↓対物レンズを外します。リング外周の凹部2か所に目立てヤスリ(又は金属板など)を立てて反時計方向に回したらリングが緩みます。そのままグルグル回しリングが外れたら、上下逆さまにするとレンズが抜け落ちてきました。 ↓対物レンズは側面の外周に線が入っているので2枚重ね構造と思いますが判りません。リングはプラスチック製です。 対物レンズを外さなくてもプリズムを外した穴から綿棒やピンセットに付けたクリー...

古いカメラSONY DSC-P43の修理履歴とレビュー

イメージ
SONYから2004年に発売された410万画素、F2.8 33mm単焦点レンズ、単3電池駆動のMADE IN JAPANカメラです。 持ちやすく、素朴で単純で素早い操作感が気に入って、中古・ジャンクを5台購入しましたが不具合が多かったです。 修理履歴は以下5件です。(分解修理した時のブログ記事も書きましたので、よろしければ見てください) ■5台中4台にレンズ曇りがあり、コントラストの悪い写りになります。レンズ面から20倍の顕微鏡で見ると内部レンズにツブツブ状の結露?が見えました。⇒目立てヤスリでレンズ鏡胴をカットして開き、内部レンズをクリーニング ■電池の液漏れがあり、本体内部の電池端子の板バネが腐蝕し折れていた。⇒新規コイルバネを加工して板バネと交換 ■モード切替(再生/静止画/動画)スライドスイッチに接触不良が発生した。⇒分解してKURE 5-56を塗布 ■電源ON後に「電源を入れ直してください」とのエラーメッセージが出る。 https://nukutamaru.blogspot.com/2022/10/sonydsc-p43.html ■画像右側が紫色に写る。 https://nukutamaru.blogspot.com/2024/09/dsc-p43.html 上記不具合は修理して、今は2台持ってます。 ↓背面です。液晶画面は1.5型と小さく、太陽光の下では当然見にくいですが、手や体で光を遮ると普通に見えます。 どうしても見えない時は光学ファインダーもあり、フレーミングするには問題ありません。 ズームスイッチ(W/T)はありますが、単焦点レンズなので光学ズームではなくデジタルズームになります。 ↓上面です。全体の型は「コロン」として握りやすく、奥行は35.6mmありますが、薄型カメラよりは持ちやすいです。 電源スイッチを押すと、すぐにレンズカバーが「シュッ」と開いてシャッターが切れる速さとリズム感が良いです。 POWERボタンは素早く押せるようにビール缶のアルミを研磨加工して両面テープで貼り付けてあります。 ↓記録メディアはメモリースティックです。電源は単3電池2本です。この充電式エボルタの1回充電だけで、フラッシュや再生を含めて実際に2360枚も撮影できた事があります。 日付/時刻のバックアップ用電池は消耗してますが、メディア・電池交換に必要な数十秒間く...

マウスM-R0047-Oチャタリング発生のスイッチを分解修理

イメージ
東芝BluetoothマウスM-R0047-Oです。左クリックが時々反応しなかったり、ドラッグ動作が失敗したりの不具合が発生しております。ダメもとで分解修理します。 上部のシール2枚を剥がすとネジが見えます。電池の所と合わせて計4本を取ります。 ↓スクロールホイールのユニットは上に抜くだけで外れます。電池から繋がっている白色コネクターを抜き、コネクター上方のツメを避けると基板が外れます。 ↓これが左クリックのOMRON製マイクロスイッチです。型名D2FC-F-7Nの文字が見えます。この型名のスイッチを購入して交換すれば直りますが、今回はスイッチを分解して接点をクリーニングします。 ↓前後2か所のツメを開いてスイッチカバーを外します。まち針や小さなマイナスドライバーを使います。 ↓スイッチカバーが外れました。白いボタンが脱落して残ってますが、元に戻す時はカバーにボタンを入れ、基板の上下を逆さにして下から組み込むと楽です。 ↓クリックスイッチのバネ接点です。本来は金or銀色(未確認)のはずですが、酸化被膜に覆われて黒色になり、接触不良が発生していると推測されます。(摩耗しているのではありません)接点の表面処理があまり良くないと思われます。 ↓バネ接点を受ける下側の接点も接触不良みたいに見えます。この上下2つの接点をクリーニングします。自宅にある液体コンパウンド「ピカール金属磨」を紙片に付け、接点を閉じた状態で紙片を軽くスライドさせて磨きました。 ↓これが紙片に付いた黒い酸化被膜です。(たぶん) ↓次は、筆に洗剤「マイペット」をつけて洗い、その後「無水エタノール」も使って「ピカール金属磨」を洗い流しました。そして乾燥後にKURE 5-56を接点に塗布しました。接点復活剤(HOZAN Z-295)はありますが使いませんでした。 ついでに右クリックのスイッチも、カバーを開いて接点にKURE 5-56を塗布しました。快調なマウスになりました。

DSC-P71シャッタースイッチのゴム接点を分解修理

イメージ
2002年にSONYから発売された320万画素のデジタルカメラです。ジャンク品を購入して動作確認すると、シャッターが切れなく撮影できません。まれに正常な場合があります。(付属のニッケル水素電池は充電できず使用不可でした。) ・・・修理のため分解します。 ↓外装を止めているシルバーネジはハンドストラップ取付金具のところ以外の4本、ブラックネジは三脚ネジのところ以外の2本(合計6本)を取ると分解できます。底面からゆっくり開くのが無難です。 ↓茶色で幅の広いフレキを外すと、リアカバーが分離できました。右の丸いパーツはブザーで、蚊の鳴くような小さな操作音がでます。中央の丸いパーツはバックアップ電池(セイコーインスツル製MS920)ですが完全に消耗してます。 ↓左がレンズユニットで右がメイン基板です。分解を続けるには光学ファインダー右下の細いフレキを外します。 ↓カメラ本体中身に上面パネルが付いたまま、フロントカバーから抜き出す様に分離します。 ↓フロントカバーの内面です。細いフレキの先はセルフタイマーランプ/AFイルミネーターです。 ↓本体下部です。左のシルバーのパーツはメモリースティックのスロットです。 ↓本体から上面パネルを分離します。(ツメ2か所とフレキ1か所があります。) ↓上面パネルからスイッチユニットを分離します。(ツメが2か所あります。) ↓シャッターボタン(シルバー)外側のパーツ(ブラック)の4か所ある固定突起をナイフでカットしてから外します。 シャッタースイッチの構造は青矢印が「半押し」スイッチ、赤矢印が「全押し」スイッチです。水色フレキはZ字形に折りたたまれた構造です。先ずシャッターボタンを押すとボタン裏の黒いゴム接点が青矢印のパターンに触れて導通し「半押し」状態になります。さらにシャッターボタンを押し込むと赤矢印のタクトスイッチがONし「全押し」になります。 ↓ボタン裏中央の黒い導電性ゴムは劣化しており、テスターで抵抗値を測定すると約10KΩ~50KΩくらいでした。 ↓ゴムの上に、昔にダイソーで買った「台所用アルミテープ」をカットし貼り付けました。これで導通するはずです。 カメラを組み立て、操作確認するとOKです。ちゃんと「半押し」「全押し」が正常になり写真撮影できました。 別の例:ゴム接点の劣化はテレビのリモコンなどでも多く発生し、アルミテープを貼っ...