DSC-P71シャッタースイッチのゴム接点を分解修理

2002年にSONYから発売された320万画素のデジタルカメラです。ジャンク品を購入して動作確認すると、シャッターが切れなく撮影できません。まれに正常な場合があります。(付属のニッケル水素電池は充電できず使用不可でした。)
・・・修理のため分解します。

P71正面



↓外装を止めているシルバーネジはハンドストラップ取付金具のところ以外の4本、ブラックネジは三脚ネジのところ以外の2本(合計6本)を取ると分解できます。底面からゆっくり開くのが無難です。
P71分解



↓茶色で幅の広いフレキを外すと、リアカバーが分離できました。右の丸いパーツはブザーで、蚊の鳴くような小さな操作音がでます。中央の丸いパーツはバックアップ電池(セイコーインスツル製MS920)ですが完全に消耗してます。
P71リアカバー



↓左がレンズユニットで右がメイン基板です。分解を続けるには光学ファインダー右下の細いフレキを外します。
P71本体内部背面



↓カメラ本体中身に上面パネルが付いたまま、フロントカバーから抜き出す様に分離します。
P71本体・フロントカバー分離



↓フロントカバーの内面です。細いフレキの先はセルフタイマーランプ/AFイルミネーターです。
P71フロントカバー内面



↓本体下部です。左のシルバーのパーツはメモリースティックのスロットです。
P71本体底面



↓本体から上面パネルを分離します。(ツメ2か所とフレキ1か所があります。)
P71上面パネル分離



↓上面パネルからスイッチユニットを分離します。(ツメが2か所あります。)
P71上面ボタンユニット分離



↓シャッターボタン(シルバー)外側のパーツ(ブラック)の4か所ある固定突起をナイフでカットしてから外します。
シャッタースイッチの構造は青矢印が「半押し」スイッチ、赤矢印が「全押し」スイッチです。水色フレキはZ字形に折りたたまれた構造です。先ずシャッターボタンを押すとボタン裏の黒いゴム接点が青矢印のパターンに触れて導通し「半押し」状態になります。さらにシャッターボタンを押し込むと赤矢印のタクトスイッチがONし「全押し」になります。
P71シャッタースイッチ構造



↓ボタン裏中央の黒い導電性ゴムは劣化しており、テスターで抵抗値を測定すると約10KΩ~50KΩくらいでした。
P71シャッターボタン裏1



↓ゴムの上に、昔にダイソーで買った「台所用アルミテープ」をカットし貼り付けました。これで導通するはずです。
P71シャッターボタン裏2


カメラを組み立て、操作確認するとOKです。ちゃんと「半押し」「全押し」が正常になり写真撮影できました。

別の例:ゴム接点の劣化はテレビのリモコンなどでも多く発生し、アルミテープを貼って修理する事はあります。


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↓カメラDSC-P71を分解したついでに、他の箇所も撮影しました。バッテリー収納部と基板裏側です。
P71基板裏



↓リアカバーに付いている基板と液晶です。分解するには、同じサイズのネジを10本取りました。
P71液晶分離



↓モードダイヤル内部です。はんだ付け箇所を見ると、交換歴がある様です。接触不良が発生したのでしょうか?
P71モードダイヤル



↓レンズユニット正面です。左上の窓は光学ファインダーです。
P71レンズユニット正面



↓右にズームエンコーダの接点ブラシがあります。
P71レンズユニットファインダー



↓レンズユニット背面です。緑色基板のネジ2本を取るとCCDが外れると思います。ゴミ混入は無いので分解しません。
P71レンズユニット背面

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