Kenko単眼鏡10-30×21 MONOを分解クリーニング

ハードオフで単眼鏡を330円で購入しました。調べてみるとヨドバシカメラの情報では2009年発売の製品です。外観にキズ・汚れは無くズーム・フォーカス機能も正常ですが、覗いてみると暗くクモリを感じるので分解クリーニングします。

全体



↓対物レンズ側のトップリングは単純にねじ込み式なので、力を入れて反時計方向に回すと外れます。次のシルバーリングとフォーカスリングゴムは引き抜くだけで外れます。
鏡胴に見える小さなマイナスネジを取ると対物レンズ鏡胴(長さ:35mmくらい)を抜き出すことが可能になり、対物レンズの内面を綿棒等でクリーニングすることができます。
対物レンズ側からの分解・メンテナンスはこれだけで、クリーニングが終わったら元通りに組み立ててもOKです。
接眼レンズ・ズームレンズ・プリズムのメンテナンスは接眼側から分解する構造になってます。
対物レンズ側



↓接眼レンズのゴムは接着してあるだけなので、めくる様に引っ張って外します。次に小さなマイナスネジを取ります。
接眼ゴム



↓接眼レンズのカバーリングを反時計方向に回して外します。
接眼リング



↓ズームリングを引き抜いて外します。そしてマイナスネジを取ります。
ズームリング



↓ズームレンズユニットを引き抜いて外します。
ズームユニット1



↓ズームレンズユニットに2個のマイナスネジが見えるので外します。
ズームユニット2



↓これでズームレンズ2個4面のクリーニングができました。
ズームユニット3



↓接眼レンズは内面リングを反時計方向に回して外し、レンズ2面をクリーニングします。
接眼レンズ



↓次はプリズムを分解する手順です。ボディケースをスライドさせると小さなマイナスネジが見えるので取ります。
ボディ外装



↓ボディケースを外してから、ズーム&接眼ユニットを反時計方向に回してボディから分離します。
ズームユニット分離



↓ボディ内にあるプリズムユニットは何もせずに外れます。上の黒いリングを外しプリズムを取り出します。
プリズムユニット分離



↓プリズム2個の中間にはプラスチックの板がありました。プリズム面をクリーニングして元の位置に戻すには黒いパテの跡を合わしますが、プリズムホルダーに入れるだけで位置が合うようになってました。パテは持ってないので透明エポキシ樹脂をパテの所に付けてプリズムを固定しました。
プリズム分解


この単眼鏡の内部はネバネバした透明のグリースが多用されており、気を付けていても指に付着します。石鹸と熱いお湯で何度も手や工具類を洗う事の繰り返しでした。特にプリズムのクリーニング作業時には苦労しました。

光学系のクモリはちゃんとクリーニングされキレイになったので、この製品を数日間使ってみての良し悪しを書きます。

〇コンパクトなサイズと丁度いい重さ
〇三脚取付用のネジ穴がある
〇構造が比較的単純で分解・メンテナンス性は悪くない
△対物レンズ径は21mmだが暗いので、もうちょっと大きい25mm位がいい
△同じKenko製のポロプリズム式10×25単焦点双眼鏡に比べ画質が劣る
△10倍~30倍ズームは倍率が高すぎてブレるうえ、暗さ・画質低下を生じやすいので5倍~10倍くらいで十分
×基本的にズームレンズは必要ないのですが、商品のコンセプト上しょうがないですね(330円で文句言うなー!ハイ)

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