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デジカメFinePix F60fdを分解しました

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このカメラはFinePix F50fdの後継機種で大きな相違点は液晶モニターのサイズが2.7型から3.0型になった事です。基本構造は両機種とも変わらないはずなので分解方法も同じと考えられます。今回は内部点検のため分解します。 外装ネジを全部取っても、前面カバーは中央付近に内部から止めているネジがあるので外すことは出来なく、レンズユニットを取り出した後の作業工程になります。 ↓FUJIFILM製カメラに多い、Y字型ネジが外装に3本使われているのでY型ドライバーが必要です。 ↓USB端子カバー内にもネジが1本あります。 ↓最初に左側面のプラスチックカバーを外します。 ↓続いて背面カバーを外しました。 ↓操作スイッチ基板のフレキはコネクターの黒色ロック板を90°起こしてから抜きます。 ↓液晶フレキも同様にコネクターの黒色ロック板を90°起こしてから抜きます。(他のフレキコネクターも同じ要領です) ↓残った外装ネジを取って、金属シャーシを外しました。 ↓中央の赤色枠に円筒ピンが差し込まれているので抜きます。(基板の位置決め用ピンかな?) ↓基板は2段重ね構造になっており、上側の基板を真っすぐ上(手前)に引き上げて外します。外した基板から出ているリード線はスピーカーとマイクロフォンに繋がってます。 ↓レンズからメイン基板に繋がっているフレキ3種類を抜くとレンズユニットが分離できます。 ↓レンズ内部は分解せずに5方向から外観だけ撮影しました。 ↓赤色枠のネジを取ると前面カバーを外す事ができます。 ↓カメラ本体のバッテリーボックスと前面カバーの内面です。 ↓バッテリーボックス裏のメイン基板、そして上面カバーの裏に付いているシャッターボタン類とマイクロフォンです。 カメラ全体を組み立て後に動作&撮影確認した結果はOKでした。レンズは4隅までキッチリ解像感のある個性です。

古いカメラSONY DSC-P43の故障とレビュー

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SONYから2004年に発売された410万画素、F2.8 33mm単焦点レンズ、単3電池駆動のMADE IN JAPANカメラです。 持ちやすく、素朴で単純で素早い操作感が気に入って、中古・ジャンクを5台購入しましたが不具合が多かったです。 ■5台中4台にレンズ曇りがあり、コントラストの悪い写りになります。レンズ面から20倍の顕微鏡で見ると内部レンズにツブツブ状の結露?が見えました。 ■電池の液漏れがあり、本体内部の電池端子の板バネが腐蝕し折れていた。 ■モード切替(再生/静止画/動画)スライドスイッチに接触不良が発生した。 ■電源ON後に「電源を入れ直してください」とのエラーメッセージが出る。 ■画像右側が紫色に写る。 上記不具合は自分で修理して、今は2台持ってます。 ↓背面です。液晶画面は1.5型と小さく、太陽光の下では当然見にくいですが、手や体で光を遮ると普通に見えます。 どうしても見えない時は光学ファインダーもあり、フレーミングするには問題ありません。 ズームスイッチ(W/T)はありますが、単焦点レンズなので光学ズームではなくデジタルズームになります。 ↓上面です。全体の型は「コロン」として握りやすく、奥行は35.6mmありますが、薄型カメラよりは持ちやすいです。 電源スイッチを押すと、すぐにレンズカバーが「シュッ」と開いてシャッターが切れる速さとリズム感が良いです。 POWERボタンは素早く押せるようにビール缶のアルミを研磨加工して両面テープで貼り付けてあります。 ↓記録メディアはメモリースティックです。電源は単3電池2本です。この充電式エボルタの1回充電だけで、フラッシュや再生を含めて実際に2360枚も撮影できた事があります。 日付/時刻のバックアップ用電池は消耗してますが、メディア・電池交換に必要な数十秒間くらいは保持できています。 ↓実写した400万画素の写真を3枚載せました。 「公園のすべり台」(F5.6 1/320秒 ISO100) 特に欠点はなく、普通に無難な写りだと思います。 「逆光」(F4 1/250秒 ISO100) 特定のカメラ方向によって現れる固有のフレア「光のシャワー」が好きです。 「梅」(F2.8 1/60秒 ISO100) 絞り開放の最短距離10cmでは背景が結構ボケますが、ボケ味は良くありません。

リコーCaplio R2のレンズとCCDの分解

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このリコー製デジカメCaplio R2は各機能は正常に動作しますが、撮影画像が「真っ暗」という故障があります。レンズの絞りが開かない事が想定されるので分解してみます。 ↓赤枠印のネジ4本を取り背面カバーを外します。右上のストラップ取り付け金具のネジだけが少し長いです。 ↓上部からゆっくり開きました。3か所のフレキコネクター付近は透明粘着テープで覆われています。 ↓透明粘着テープを剥がしてから黒/赤の線(液晶のバックライト線)のハンダ付けを外します。液晶から出ているフレキコネクターの白いロック部分を90°起こしてからフレキケーブルを抜きます。これで背面カバーが分離できました。 レンズから出ている2つのフレキはコネクターの黒いロック部分を90°起こしてからフレキケーブルを抜きます。 (この段階でCCD基板だけを外すことも可能で、レンズの黒いネジ2本を取ればCCD基板が外れます。) ↓レンズをカメラから外すには、底キャビネットの突起が当たるので突起部分にドライバーを差し込んで少し曲げで回避しました。レンズユニットは真っ直ぐ持ち上げると外れてきます。 ↓分離したレンズユニットです。右上がズームモーターで指でクルクル回すとレンズ鏡胴が伸びてきます。左下はフォーカスモーターです。目的の絞りモーターは鏡胴の内部に付いている様で外部からは確認できません。 ↓レンズ背面のCCD基板を外しました。絞り羽根らしき物は見えるのですが絞りモーターと機構はどうなっているのか分かりませんでした。残念ですが、これで一旦諦めました。

デジカメJOY500FESWHを分解してピントを調整

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ジョワイユから2018年に発売され、取説の商品名は21 MEGA PIXELS CMOS CAMERA、型番はJOY500FESWHです。 ボディ全体は白いプラスチック製で前面に厚さ0.5mmくらいのヘアライン加工されたアルミ板が貼り付けられています。 固定フォーカスのカメラですが、購入後に実写テストしてみた結果は、仕様書の撮影距離「1.5m~無限遠」とは違っており、いわゆる「前ピン」になります。800万画素で撮影した写真を等倍で見ると50cmくらいからピントが良く70cmが最良です。それ以遠のピントは甘くボケ気味なので風景を撮影するには不都合です。 200万画素や300万画素に設定変更して撮影すると、ピントの甘さが目立たないので許容範囲かな?という気もします。 ↓実写した800万画素の原画を2枚載せましたが、等倍で見るとピントの甘さが分かります。 「野球場」F2.4 1/640秒 ISO24(全体にボケ気味です) ↓「バス停」F2.4 1/1000秒 ISO24(降車専用標識は70cmの距離でピントが合ってますが以遠のピントは甘いです) ↓分解してみました。4本のネジを取って、ツメ5か所(折らないように注意)を外すと前カバーが分解できました。 ↓レンズ部はネジになっており、元の位置をマーキングしてから時計方向に僅か10°くらい回した所で丁度いいピントになりました。およそ1mくらいから遠景まで無難な写りに改善されました。 ↓ピント調整後に実写した800万画素の原画を1枚載せました。 「野球場」F2.4 1/640秒 ISO24 以前と比較すると中・遠景にちゃんとピントが合ってシャキッと写ります。これで気持ち良く撮影することができます。

Androidの連絡先がPC版Google連絡先に同期されない

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パソコンのGoogle連絡先を開いて「追加」や「編集」すると、Androidスマホの連絡先にも同期して反映されますが、逆方向にAndroidスマホの連絡先を「追加」や「編集」しても、パソコンで見るGoogle連絡先には何の反映もないのです。 ↓ネットで、同期しない原因を検索してみると以下のようなAIによる回答があり、下図5番目の「デバイスの連絡先も同期」をオンにします。・・との結果でした。なるほどね・・確認してみます。 ↓AI回答の通りにスマホの設定を確認すると、確かに「デバイスの連絡先も同期」がOFFになってました。これをONにすれば解決すると思って実行しましたが、結局ダメでした。(結果としてここはOFFのままで問題ありません。) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 結論:以下のように実施したら解決しました。 ↓最初に・・・、パソコンで見るGoogle連絡先とは、よく見るアイコンでGoogleアプリ内の連絡先のことです。 ↓まず、ログインして右上にある自分のアイコンをクリックし、続いて「Googleアカウントを管理」を開きます。 ↓「情報共有と連絡先」を開きます。 ↓※(パソコンのウィンドウが大きい場合は画面の左側に「情報共有と連絡先」があります。) ↓「デバイスの連絡先情報」という項目がオフになってました。なぜオフだったのかは自分でもわかりませんが、過去に知識がないまま切り替えたのかも知れません。 ↓これをオンにするとAndroid連絡先での「追加」や「編集」が、パソコン側のGoogle連絡先に反映しました。 これで解決しました。上記はパソコンでの設定を書きましたが、スマホでも同じ事はできます。 スマホで自分の丸いアイコンをタップし、「Googleアカウントを管理」→「情報共有と連絡先」→「デバイスの連絡先情報」を確認すると分かります。

SONYラジオICR-S39を分解修理

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ハードオフのジャンク箱中から見つけ、動作確認してから購入しました。1994年発売のMADE IN JAPAN製品です。 ↓電池の液モレ跡があるので低価格ジャンク品だったと思われますが、店内のセルフチェックコーナーで電池バネを100V電源プラグの先で磨いてから単3電池を入れてテストしてみると音が出ました。 ↓自宅で再点検すると内部でコトコト音がするので内部クリーニングを兼ねて分解します。背面のネジ1本を取り、前面と背面キャビネットのかみ合わせを外せば分解できるはずです。 ↓ここが一番難しいところです。赤色枠で囲んだ箇所にはツメがあるので、背面キャビネットのツメ部分を押し込みながら慎重に分解します。プラスチック製ヘラを隙間に差し込んで開きました。 ↓選曲ツマミ側のツメです。 ↓底面のツメ2か所です。 ↓分解できました。コトコト音の原因はスピーカーと前面キャビネットの固定ボンドが剥がれていたためでした。スピーカーには「VIRTUE 57mm 8Ω」の文字が見えました。 ↓ラジオ基板に異常らしき箇所は見当たりません。ICにはSONY CXA1033S 617A08Kの文字が見えました。 ↓スピーカーのボンドが剝がれているので、前面キャビネットから基板とスピーカーが一緒に外れました。 ↓電源スイッチ兼音量ツマミはプラスネジ1本を取ると外れます。選曲ツマミは引き抜くだけです。 ↓音量ボリュームにガリ音の発生はありませんが、KURE 5-56を少しスプレーしました。接点復活剤も持ってますが、経験上KURE 5-56のほうが効果と耐久性が良いと思ってます。 ↓背面キャビネットの電池バネは中央部のフックを外すと分離できます。 ↓電池液モレ箇所をクリーニングし、電池バネは2000番サンドペーパーで磨いてからKURE 5-56を塗布しました。 ↓スピーカーはボンド付けせずに1mm厚のスポンジ両面テープをマグネットの上に4枚重ねて貼り付け、背面キャビネットで押さえて固定する様にしました。 ラジオを組み立てて修理完了です。このラジオの良いところは静かな部屋で音量を小さくして聞く場合に音量ツマミの回転操作が細かくスムーズに調節できます。 それと、下の脚がキッチリ水平なのでラジオがグラつかずにちゃんと立ちます。