SONYラジオICR-S39を分解修理

ハードオフのジャンク箱中から見つけ、動作確認してから購入しました。1994年発売のMADE IN JAPAN製品です。

箱と正面



↓電池の液モレ跡があるので低価格ジャンク品だったと思われますが、店内のセルフチェックコーナーで電池バネを100V電源プラグの先で磨いてから単3電池を入れてテストしてみると音が出ました。
電池バネのサビ



↓自宅で再点検すると内部でコトコト音がするので内部クリーニングを兼ねて分解します。背面のネジ1本を取り、前面と背面キャビネットのかみ合わせを外せば分解できるはずです。
背面



↓ここが一番難しいところです。赤色枠で囲んだ箇所にはツメがあるので、背面キャビネットのツメ部分を押し込みながら慎重に分解します。プラスチック製ヘラを隙間に差し込んで開きました。
ツメ1



↓選曲ツマミ側のツメです。
ツメ2



↓底面のツメ2か所です。
ツメ3



↓分解できました。コトコト音の原因はスピーカーと前面キャビネットの固定ボンドが剥がれていたためでした。スピーカーには「VIRTUE 57mm 8Ω」の文字が見えました。
分解



↓ラジオ基板に異常らしき箇所は見当たりません。ICにはSONY CXA1033S 617A08Kの文字が見えました。
基板



↓スピーカーのボンドが剝がれているので、前面キャビネットから基板とスピーカーが一緒に外れました。
前キャビ裏



↓電源スイッチ兼音量ツマミはプラスネジ1本を取ると外れます。選曲ツマミは引き抜くだけです。
ツマミ外し



↓音量ボリュームにガリ音の発生はありませんが、KURE 5-56を少しスプレーしました。接点復活剤も持ってますが、経験上KURE 5-56のほうが効果と耐久性が良いと思ってます。
ボリューム



↓背面キャビネットの電池バネは中央部のフックを外すと分離できます。
電池バネ裏



↓電池液モレ箇所をクリーニングし、電池バネは2000番サンドペーパーで磨いてからKURE 5-56を塗布しました。
電池バネ外し



↓スピーカーはボンド付けせずに1mm厚のスポンジ両面テープをマグネットの上に4枚重ねて貼り付け、背面キャビネットで押さえて固定する様にしました。
スピーカークッション


ラジオを組み立てて修理完了です。このラジオの良いところは静かな部屋で音量を小さくして聞く場合に音量ツマミの回転操作が細かくスムーズに調節できます。
それと、下の脚がキッチリ水平なのでラジオがグラつかずにちゃんと立ちます。

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