CASIO EX-Z57 レンズを分解クリーニング

ジャンクを購入しました。特に不具合もなくキレイなカメラでした。絞り解放で撮影すると少し「ボー」とした写りに感じますが、明るい時の絞ったF値ではキレイな写真になります。

肉眼でレンズの中を覗くとクリアですが、顕微鏡で見ると絞りの奥のレンズ外周に「クモリ」or「モヤ」がありました。

このレンズはPENTAXから供給されている「スライディング・レンズ・システム」の薄型ズームレンズです。
仕様:smc PENTAX LENS(非球面レンズを含む5群6枚)、F2.6(W)~4.8(T)、f=5.8(W)~17.4(T)mm(35mm換算;約35~105mm)

自己流で調べてみたらCASIOで採用されている機種は以下が見つかりました。
EX-Z3、EX-Z4、EX-Z30、EX-Z40、EX-Z50、EX-Z55、EX-Z57

PENTAXで採用されている機種は以下でした。
Optio S、Optio S4、Optio S4i、Optio S30、Optio S40、Optio S5i、Optio S50、Optio S55、Optio S5n、Optio S5z


「クモリを何とかキレイしたい」との思いでレンズを分解クリーニングする事にしました。


↓前カバーと後カバーを外しました。

前後カバー分解

↓シャーシと液晶を開きました。

シヤーシ分解


↓本体からレンズを分離するためにCCD基板の3本のネジを外します。

CCD基板


↓CCD基板をめくると、レンズ側にゴム枠とフィルターガラスが見えました。

レンズ後玉


↓フレキコネクターを外すと、レンズ部が分離します。

レンズを分離


↓レンズ部外観を角度を変えて4枚撮影しました。

レンズ1

レンズ2

レンズ3

レンズ4


↓レンズ裏面に付いている位置センサーの金具を外す際に赤丸の突起を折ってしまいましたが、組み立てる時はシャーシで押さえて浮かない様に工夫しました。

突起破損


 ↓フレキをめくってテープで止めます。

フレキをめくる


↓3本のネジを外すとレンズの背面が分離できました。

レンズ背面分離


↓後玉とスライディング・レンズです。「クモリ」or「モヤ」は無くクリアな感じです。

後玉とスライディングレンズ


↓後玉を外してクリーニングしました。

後玉を分離


↓スライディング・レンズの外し方がわからないので、クリーニングペーパーを差し込んでクリーニングしたつもりですが、たぶんレンズ面に接触していなく効果は無いと思います。

スライディングレンズをクリーニング

カメラを組み立て、実写テストの結果はクリーニング前よりは少し改善されましたが、前玉方向から顕微鏡で見ると「クモリ」or「モヤ」は残ってました。スライディング・レンズ(3枚構成)の内部の汚れみたいな気がしますが、はっきりとした場所はわかりません。

やはり、絞り解放での画質は少し「ボー」とした感じがします。


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