カメラ電池フタ部のツメ折れを修理
単3電池を使うカメラの電池フタのロックは開閉時の操作ミスや電池バネの圧力が加わってツメ折れが起きやすい傾向にあると思います。
↓このカメラPowerShot A495は550円で購入しました。電池フタを4か所のツメでロックしている構造ですが、1か所のプラスチック上部が折れて無くなっていました。
プラスチックの補修には武藤商事の「プラリペア」が良いみたいですがカメラ価格より高いので今回は我が家に有って、何度か使い慣れた「ボンド ホーロー補修用」というエポキシ樹脂で修理を試みます。
↓まず電池フタ側にグリースを塗り、エポキシ樹脂が付いても接着させない様にします。
↓A剤とB剤を同じ量チューブから出して、つまようじで練り合わせして折れた部分に盛り付けます。
15分くらい経過し樹脂が少しだけ硬化した時点で、電池フタを閉めて「型取り」と「ツメ作成」を同時に行います。
無くなったツメを「電池フタの形状に合わせて作る」という考えです。
↓煉り合せたエポキシ樹脂を折れて欠損した部分に盛り付けます。15分くらい経って少し硬化したタイミングに電池フタを閉めますが、フタ側にグリースを塗ってあるので接着はしません。
↓この「ボンド ホーロー補修用」は一般のエポキシ樹脂より硬化時間が長く、24時間もかかります。
24時間後に電池フタをゆっくりスライドしてから開くと、このようにツメが形成されていました。
↓数日後、別の何等かの方法で補修できないものか?思考し、まず破損した部分をキレイにしました。
↓新規に補修グッズを購入せず、我が家に有る接着剤関係で使えそうな物がないか?すべて出し、並べました。
↓チューブから実際に紙の上に出して、硬化させた後に大丈夫そうな接着剤を見つけます。
エポキシの2種類は硬くてモロく、硬化後にひねるとパキッと割れました。
木工ボンド、アラビア糊(アラビック ヤマト)、セメダイン ビニール用は柔らかくて割れませんがカメラのプラスチックとの接着力は?です。
瞬間接着剤ゼリー状の2種類は割れなく、以外としなやか性もありプラスチックとの接着力も良いと思いました。
台湾製と日本製2種類のうちMade in Japanセメダイン3000ゴールドの方が何となく良さそうなので使います。
↓ゼリー状ボンドをつまようじの先でカメラのプラスチック部に少しだけ盛り付ける様に塗ります。硬化したら次も同じように盛り付けます。瞬間接着剤なのですが、1回のゼリー状が完全に硬化するまで半日~1日位かかります。
数日間で4~5回繰り返して折れたツメの部分(半透明の所)が出来上がりました。実際に単3電池を入れてテストした結果は良好で、しっかり電池フタを保持してます。このままでも実用になると思いました。
↓さらに、盛り付けの足りなかった部分の外側を「ボンド ホーロー補修用」で型取り&作成しました。(最初の失敗工程と同じ方法で、硬化まで24時間かかりました。)
↓バリをヤスリで取り、最後に黒色スプレー塗料の液体だけをつまようじに付けて塗装し完成しました。
単3電池を入れて、屋外に2回撮影に出かけましたが大丈夫でした。
「セメダイン3000ゴールド ゼリー状」と「ボンド ホーロー補修用」の接着剤をハイブリッドに使った修理作業でした。作成したツメが折れない事を祈ってます。
2024/01追記
修理以後、何度も屋外撮影に持ち出したり、電池フタを100回くらい開閉テストしましたが大丈夫です。ゼリー状瞬間接着剤を何日も根気よく塗り重ねて、強固な樹脂を作成できた事が良かったと思ってます。このカメラ以外にもゼリー状瞬間接着剤を塗り重ねて使いましたが、外国製品よりも日本製品の方がしっかり丈夫な樹脂が出来上がる感じがします。
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【参考】
↓これはSONY DSC-P43の電池フタのロック部が割れて5mmほど欠損していた所を「ボンド ホーロー補修用」で型取り・作成を同時に行った後にシルバー塗装しました。
↓これはNikon COOLPIX2000の電池フタ割れを「ボンド ホーロー補修用」で修理しました。