VAIOノートVPCYB19KJを分解しファンを清掃

ピカピカきれいなジャンク品を入手しました。VAIOノートYシリーズVPCYB19KJ(PCG-31311N)ピンクです。

メモリ増設(合計6GB)とHDD→SSDに換装しWindows11をクリーンインストールして使っております。


今回はファンの「ジー」音が気になるので分解し、ファン軸受のクリーニングとグリスアップをしようと思います。

ピンクのVPCYB19KJ


↓バッテリーと底面のカバーを外します。ハードディスク(またはSSD)とメモリが見えます。

バッテリーと底面のカバーを外す


↓ハードディスク(またはSSD)のネジ2本を取り、真上に引き上げると分離できます。ハードディスク端子に90度変換の中継コネクターが付いています。メモリはマザーボードに付けたままで外す必要はありません。

次に底面のフロント側4本、ヒンジ左右2本、メモリの横1本、KB(キーボード)1本、合計8本のネジを取ります。

8本のネジを取る


↓キーボードを外す手順はハードディスクの場所にある丸い穴・四角の穴から指で押しながらキーボード外周のツメを折らないようにゆっくり外します。

キーボードを外す


↓キーボードが外れましたが、幅広のフレキ1本でマザーボードに繋がっています。

キーボードのフレキ


↓フレキコネクターの黒い部分を90度起こしてからフレキを抜きます。これでキーボードが分離できます。

フレキを抜く


↓キーボードのあった場所のM2×6ネジ4本、M2×7ネジ2本を取ります。(ネジサイズの刻印があるので分かりやすい)

次に白色コネクター2か所と細いフレキ2か所を外します。(左上の幅広コネクターは外しても外さなくても良い)

白色コネクターと細いフレキを外す


↓シルバーの上面カバーとブラックの底面カバーはツメで組み合わされています。左側からツメをゆっくり外します。

上面カバーを外す


↓上面カバーを上に起こすと、マザーボードが見えました。

マザーボードが見えた


↓上面カバーの裏側です。ヒンジ部左右に電源スイッチと電源ジャックの配線があり、中央部にはタッチパッドからのフレキがあります。

上面カバーの裏側


↓マザーボード表面です。(写真は2000×1500ピクセルでアップしました。)

マザーボード表面


↓ファンとCMOSバッテリー(10 12 9文字)があります。左下はスピーカー、右隣がメモリースティックのスロットです。(写真は2000×1500ピクセルでアップしました。)

マザーボード表面からファンは外れない構造なので、次にマザーボード自体を外します。手順は左右スピーカーの白いコネクターを抜き、マザーボードを止めている3本のネジを取ります。

ファンとCMOSバッテリー


↓底面に見えるWi-Fiモジュールに付いている配線2本(灰色、黒色)を取ります。

Wi-Fiモジュールに付いている配線


↓マザーボードを上に起こすと、こんなふうに裏面が見えました。

マザーボードを起こす


↓マザーボード裏面全体です。(写真は2000×1500ピクセルでアップしました。)

マザーボード裏面


↓CPU、ヒートシンクがあります。(写真は2000×1500ピクセルでアップしました。)

ファン本体(上部)を分離するためにファン底面外周の小さな黒色ネジ4本を取ります。ヒートシンクは外しません。

CPU、ヒートシンク、ファン


↓ファンとヒートシンク間の黒いテープをめくり、コネクターを抜くとファンが分離できます。(写真は2000×1500ピクセルでアップしました。)

コネクターを抜く


↓長~い分解工程を経てファンを分離しました。ADDA MODEL AB5605HX-Q0B HYPRO BEARINGと記されています。

ファンを分離


↓ファンの裏側は比較的きれいです。回転部をまっすぐ引き抜くとファン軸と軸受が見えてクリーニングとグリスアップ出来るはずでしたが、引き抜くことが出来ない構造のファンです。

ファンの裏側


↓表側にも軸止めワッシャーは無く、オイル密封タイプのベアリングでした。正式名称ではありませんが「簡易流体軸受」と言われるようです。

表側に軸止めワッシャーは無い



↓過去にも同じ経験をしたことがあります。写真の富士通ノートLIFEBOOK AH42/Gのファンが同じADDA製で軸が抜けないタイプでした。(ファンのモデル名はAB8205HX-T03)

コロコロ異音が発生していたので互換ファンと交換して修理は完了したのですが、交換修理後に異音ファンの回転部を強い力で無理やり引き抜いてみました。ファン軸は圧入してある構造で、抜いた後にも強めに押し込むと元に戻りました。

軸受にはオイルがたっぷり入っており「簡易流体軸受」らしい印象が残っています。

LIFEBOOK AH42/Gのファン



■▲●★・・・結局、今回のVAIOノートはファンのホコリを清掃しただけで、元通りに組み立てて作業終了しました。軸受内のオイルはたっぷり有ると想定して、少しのファン異音は気にせず、このまま使用する事としました。



↓ノートパソコンは種類の異なるネジが使われており、覚えているのは無理なので100均で入手した仕切りのある透明ケースに入れて表示し、間違えないように注意しながら分解作業をしました。

ネジを分けて入れる透明ケース

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