DSC-P43を分解し「電源を入れ直してください」を修理

 DSC-P43はこれまで5台購入し、素朴さが気に入って今は3台持っております。何度か分解修理した事があります。

DSC-P43



↓時々ですが、電源を入れると「電源を入れ直してください」メッセージが表示され撮影できません。再生はできます。時々症状なので多分何らかの接触不良が考えられます。
他のSONYカメラのネット情報を調べるとレンズ繰り出し動作不具合が原因らしいですが、このカメラは構造上レンズ繰り出しは無く、レンズカバー開閉動作のみです。第6感として何となくこのレンズカバーあたりが気になります。
「電源を入れ直してください」メッセージ



↓分解します。底面2本とバッテリーカバー内2本のネジを取って、リアカバーを外します。
リアカバーを外す



↓リアカバーを外す際に、2か所のツメにダメージを与えないように注意が必要です。この写真は折れたツメをボンドで補修している様子です。
折れたツメを補修



↓リアカバーのフレキを外すにはフレキコネクターの黒い部分を90度起こしてからフレキを抜きます。
フレキを抜く



↓ファインダー右とレンズ左の奥にある黒いネジを取り、赤線/黒線のコネクターを抜きます。
赤線/黒線のコネクターを抜く



↓フロントカバーからカメラ中身を抜き出すようにすると、このように分離できます。
カメラ中身を抜き出す



↓カメラ中身のフロント側です。レンズ右側にある白い尖った2個の部品がレンズカバー開閉の検出スイッチです。
このスイッチの接触不良が「電源を入れ直してください」の故障原因かも?しれないので修理します。
フロント側



↓フロントカバー内にレンズカバー開閉用のモーターとメカがあります。黒いネジ2本を取ると分解できます。
レンズカバー開閉用のモーター



↓上部から見た写真です。(好みで・・電源ボタンに自作のアルミ板を両面テープで貼り付けております。)
電源ボタンに自作のアルミ板を付けた



↓カメラ中身の下面です。左上の丸い部品はスピーカーです。
カメラ下面



↓さて、本題のレンズカバー開閉検出スイッチを修理するために接点復活剤(HOZAN Z-295)を用意しました。
接点復活剤



↓レンズカバー開閉検出スイッチに接点復活剤を1滴たらし内部に浸み込ませました。
レンズカバー開閉検出スイッチ



↓ついでに、レンズカバー開閉検出スイッチから出ているフレキの接触不良も疑われるので「抜き差し」しました。
フレキ抜き差し

カメラを組み立て、繰り返しテストの結果はOKですが、時々症状なので長い目で点検する必要がありそうです。


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2024/03/23 追記

しばらくぶりにカメラを出して使ってみたらダメでした。最初に「電源を入れ直してください」メッセージが出ましたが電源スイッチを数回OFF→ONしたら直りました。

前回の作業で慣れているので、再度分解しました。今度はレンズカバー開閉検出スイッチに無水エタノールをかけて前回の接点復活剤を洗い流した後、KURE 5-56をしみこませました。

また長期間かけて確認テストをします。

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