EOS Kiss Digital N サブミラー位置調整でAFピント合わせ

 EOS Kiss Digital Nのピントがズレているのに気づきました。Canon標準のキットレンズを使って自宅ベランダから20mくらい離れた電柱にAFフレームを合わせて撮影すると、ベランダ手すり(2mくらい)にピントが合っているのです。

いわゆる「前ピン」になります。別のCanonレンズEF-S24mm F2.8 STMでも同じなのでボディに問題あると思います。

インターネットを調べるとNikonもCanonも情報がありました。サブミラー位置調整ネジを回すと直りそうです。

1.3mmの六角レンチが必要です。ダイソーさんに何でもあるんですねー質感もしっかりして良い印象を受けました。

1.3mm六角レンチ


↓メインミラー奥下にサブミラーの一部が見えます。メインミラーの透過部分を通過した光はサブミラーで反射して下方向に在るAFセンサーに向かいます。このサブミラーの角度を調整する事でピント位置を修正するのが今回の作業です。
サブミラー外観


↓満充電したバッテリーをカメラに入れ、次にミラーアップします。(MENU→設定2→撮像素子の清掃→OK)
又は、MENU操作しなくてもメインミラーを指で45度持ち上げてテープで止めておけばOKです。この方がシャッター幕は見えますが撮像素子が露出しないので安心感があるかもしれません。バッテリーも不要なので外して大丈夫です。
ミラーアップ


↓丸い突起がサブミラーの角度を決めるストッパーです。手前の突起はメインミラーのストッパーで、固定されており調整できません。メーカーやカメラによっては調整可能な機種があります。
サブミラーストッパーに小さく切った緑色養生テープを貼り、テープの厚みでピントがどのように変化するのか実写テストしました。結果は悪くなったので、どの方向に六角レンチで回せば良いのか見当をつけました。
サブミラーストッパー


↓撮像素子を傷つけないように決死の覚悟でダイソーのデンタルミラーを差し込み撮影しました。ストッパーの形状と六角穴が確認できます。偏心形状(写真右下)なので回転させる事によってサブミラーのストップ位置が変わります。
偏心ネジ


↓このカメラの「前ピン」を修正するには六角レンチを下方向に30度くらい回しました。固いネジのようで「ギギー」音を出しながら回りました。運良くミラーボックス内の角度で調整可能でしたが、六角レンチをストッパー穴に差し込む角度は60度ごとなので場合によって六角レンチを加工するなどの工夫が必要になります。
六角レンチで調整


調整後に実写してみて、「前ピン」はほぼ修正されたようです。カメラボディはKiss Digital Nが2台、Kiss Digital Xが1台あり、比較テストして同じようなピント位置なのでOKとしました。

レンズの個体差もあります。Canonレンズ3本とSIGMA標準ズームレンズは同じような傾向でしたが、TAMRON標準ズームレンズは少し「後ピン」の傾向でした。位相差AFの機械的誤差はやむを得ないようです。


↓この図の青い所が今回の位置調整したサブミラーストッパーです。Kiss Digital NとKiss Digital Xは同じ構造です。
説明図


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