DSC-T10のシャッター接触不良を分解修理

通常であればシャッターボタンを半押しすると「ピッ」と音が出て、ピントが合いAF測距枠が白色から緑色に変わるのですが、白色枠がまばたきするだけで緑色になりません。発生頻度は10回に1回くらいの時々症状です。

DSC-T10は現在2台あり、症状の発生頻度に差はありますが2台とも同じような状況なので分解して調べてみます。


↓外装ネジ6本を取り、前カバーだけを外します。コネクター配線やツメの引っ掛かりは無く簡単に外れます。
前カバー分解


↓シャッターボタンユニットを外しますが、フレキケーブルが2種類あり切らないように注意します。
シャッターユニット分解


↓最初に黄色の幅広フレキケーブルを抜き、次に青色ケーブルも抜きます。
フレキケーブルを抜く


↓シャッターユニット裏面のネジ2本を取り、白いプラスチック突起はカッターナイフで切り落としました。組み立てる時には切り落とした箇所にエポキシボンドを付けて止めます。
ネジを取る


↓基板を外しました。基板裏側中央にシャッタースイッチが現れました。
基板を外す


↓半田付け4か所を外しました。スイッチ裏面の金属カバー4か所にあるナナメの部分を曲げると分解できます。
半田付けを外す


↓4パーツで構成されてました。円形接点バネとボディ接点を無水エタノールでクリーニングした後、綿棒に接点復活剤(HOZAN Z-295)を染み込ませて塗布しました。そして元通りに組み立てます。
シャッタースイッチ構成


カメラを組み立て、テストした結果は以前より良くなりましたが完全ではありません。接点部分を細かいサンドペーパーや「ピカール金属磨」で研磨した方が良かったのかも知れません。
所有している2台とも同じ傾向なのでシャッタースイッチの接触不良ではなく、AF機能の個性である事も考えられます。


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■2024/02追記
再度、シャッタースイッチを分解しました。今回は円形接点バネとボディ接点の黒ずんだ酸化被膜を「ピカール金属磨」でピカピカに研磨→清掃→KURE 5-56塗布→組み立てました。
効果はてきめん、100発100中OKで症状は発生しません。もう1台も分解し同じ処理をしました。2台とも快調です。
結果として、症状の原因はスイッチ接点の酸化被膜によって接触不良が発生していた事でした。

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