Caplio R2シャッターの接触不良を分解修理

久しぶりにカメラ保管棚から出して使ってみると、シャッターボタンの調子が悪いです。ボタン半押しで反応したり、しなかったり、全押しでシャッターが切れなかったり。シャッタースイッチの接触不良が発生している様です。

裏キャビネットを開けてシャッタースイッチにKURE 5-56をスプレーして1か月様子を見てましたが直りませんでした。
今回はシャッタースイッチを分解して内部接点をクリーニングします。

Caplio R2



↓横ネジ1本と底ネジ3本を取って裏キャビネットを開き、液晶に繋がっているフレキを抜いて、バックライトの配線(黒・赤)を半田コテで外します。
裏キャビ外し



↓分解方法が分からないのでレンズユニットを分離しましたが、今回の作業の場合は分離する必要はありませんでした。
レンズ分離



↓表キャビネットの底ネジ2本を取って写真のように開きますが、最初はここで勘違いをして「本体から表キャビネット」を外そうと思って苦労しましたが不可能でした。正解は「表キャビネットから本体を抜き取る」様に外す事でした。
分離1



↓これが表キャビネットから本体を抜き取ったところです。さらに表のアルミカバーを分離する必要がある場合は、赤色枠のネジ2本を取って表面のレバーを外し、次に青色枠のネジ1本を取ると分離可能になります。
分離2



↓本体上面の基板にシャッタースイッチが見えます。以前にスプレーしたKURE 5-56が浸み込んで濡れてます。
上面基板



↓半田付6か所を外してスイッチを分離しました。サイズは縦・横6mm、厚さは1mmでした。
スイッチ裏面



↓厚さ1mmのスイッチは6個の部品で構成されてました。接触不良を清掃&修理した工程は次の様な順序になります。
①金属バネと接点の黒っぽくなった酸化被膜は「ピカール金属磨」を綿棒につけてクリーニングしピカピカにする。
②ピカールの油成分をリビング用洗剤「マイペット」で洗い落とす。
③水洗いし乾燥させる。
④金属バネと接点を「無水エタノール」でクリーニングする。
⑤金属バネと接点に「KURE 5-56」を軽く塗布する。(接点復活剤「HOZAN Z-295」を持っているが使用しなかった)
⑥スイッチを組み立てて基板に半田付する。
スイッチ分解

これでシャッタースイッチの接触不良は直りましたが、数か月経過後に再確認しないと本当の結果は分かりません。


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↓参考まで:表のアルミカバーを外してみました。こんな構造になってます。
表アルミカバー外し


↓電源スイッチ(赤色枠)とフレキです。フレキは本体基板に直接半田付してあり、外し難い構造です。
電源スイッチ


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