ラジオTFM-110Fのチューニングメーターを分解修理
1967年発売で半世紀をゆうに越えているSONY製のレトロラジオです。久々に単2電池3本を入れて動作させてみました。
〇 FM/SW/MWの受信は可能で、赤色の選局ダイヤル指針の動きも正常です
〇 ダイヤル目盛板の下部にあるライトは正常に点灯します
〇 音量ボリュームにガリの発生はありません
△ ロッドアンテナの1段目が緑色のサビで覆われているが機能に問題はありません
△ ボリュームつまみ&選曲つまみに緑色のサビが有るので目立ちます
△ 左側面に有るトーン(音質)つまみを回すとガリ音が発生しますが、ほぼ使用しない箇所なので問題ありません
× チューニングメーターがメカ的に固まっている様で、動きません
× 電池室の白いプラスチックケースに割れが有ります
このラジオは過去に色々と4~5回くらいの修理歴ありますが、今回は上記 × 印のチューニングメーターと電池室のケース割れを修理しようと思います。どちらの作業もラジオの中身を取り外さなくても修理できます。
SONY® TFM-110F FM/SW/MW 12 TRANSISTOR AUTOMATIC FREQUENCY CONTROL SUPERHETERODYNE SONY CORP. TOKYO JAPAN
FREQUENCY RANGE FM:76-90MC SW:3.9-12MC MW:530-1605KC
IF FM:10.7MC AM:455KC
BATTERY SUPPLY 1.5V X 3 USE JIS UM-2, SIZE "C" STANDARD FLASHLIGHT BATTERY OR EQUIV.
過去にもチューニングメーターが動かなくなった事があり、可動コイル凸軸を保持している上側の凹型-ネジを90度くらい反時計回りに緩めて直した事を覚えてました。
2回のメーター不具合が発生した原因として考えられる事は、可動コイルの樹脂フレーム□(四角形)が経年変化で〇(円形)方向に僅か膨らんで、可動コイル凸軸を保持している凹型-ネジに当たって圧迫されるためと思われます。
もう一件の不具合、電池室の白いプラスチックケースの割れは、単純にセロハンテープを貼り付けて直しました。
さらに、気になっていたロッドアンテナとボリュームつまみ&選曲つまみに発生していた緑色のサビは「ピカール金属磨」を使って、ごしごし強くクリーニングしてみたら気持ち良くキレイになりました。
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2024/04/30追記
↓左側面に有るトーン(音質)ボリュームの「ガリ音」を修理しました。裏キャビネットを開けて、DC OUTとMPX OUT/AUX IN端子を表キャビネットの溝から後方にスライドさせて外します。ガリを直すには接点復活剤が必要ですが、最近の修理体験から接点復活剤(HOZAN Z-295)ではなくKURE 5-56を使用する事にしました。
↓TONEつまみの表示が「8」くらいの位置に、ちょうどつまみの穴と可変抵抗の穴(回り防止のストッパー)が一致する所があります。可変抵抗の穴は内部の抵抗面に通じているので、この穴にKURE 5-56をスプレーしました。