日置テスターTH-P60の分解修理と使い方説明
「なんじゃーこの古い物は!」ゴールデンウイーク中にピクニックに行った公園の隣にリサイクルショップがあり、面白そうな古いアナログテスターを30%OFFで買いました。値札シールが新しく、最近になって入荷したと思われます。
↓長野県の日置電機製テスターTH-P60で、目盛板には「DATE 1967」と製造された年の文字があります。
測定レンジを切り替えるには赤/黒色のピンを抜き差しする古いタイプのテスターで、使い方は今わかりません。
メーター指針が左に振り切って止まったまま動かないので、ゴミ混入か?故障している?ような感じがします。
↓メーカーWebサイトに当時のカタログがありました。「☆小型にして堅牢に設計されております」の文言がイイです。
↓各所のネジを取って分解しました。今度は指針が途中で止まったままになってます。ゴミ混入は無いようです。
↓不具合らしき箇所を見つけました。この写真では付いている様に見えますが、ひげゼンマイ末端のハンダ付が外れておりゼンマイのバネ動作が不安定になってます。細かい作業になりますがルーペで確認しながらハンダ付をしました。
結果はテスター指針の動き/戻りが正常になりました。
結果はテスター指針の動き/戻りが正常になりました。
↓測定端子の中で①RX100、②250mA、③DC.V.mAの3か所は、ピン(奥赤)を深く挿すと接点2か所をショートする仕様になってます。手前赤色ピンは別メーカーのを試したのですがピンの長さが足りなくて接点2か所がショートせずに正しい測定が出来ません。・・・なので、このテスターに付属の赤/黒ピンを挿して使う必要があります。
使い方が分かりましたので書きます。測定端子に入れる赤/黒ピンは奥まで深く挿し込む必要があります。
●「直流電圧」:DC.V.mAに赤ピン、5V/50V/250V/750Vのどれかに黒ピンを挿して測定する。
●「交流電圧」:AC.Vに赤ピン、5V/50V/250V/750Vのどれかに黒ピンを挿して測定する。
●「直流電流」:DC.V.mAに赤ピン、250mAに黒ピンを挿して測定する。
●「抵抗」:RX100に黒ピン、Ωに赤ピンを挿して、黒棒と赤棒をショートさせテスター指針が右側に振れたら0ΩADJUSTORツマミを回して指針を0に合わせる。抵抗を測定しテスター指針の数値に100を乗じたのが抵抗値となる。
※黒棒と赤棒をショートさせてもテスター指針が右側に振れない場合は、単5乾電池が完全に消耗している。
●「交流電圧」:AC.Vに赤ピン、5V/50V/250V/750Vのどれかに黒ピンを挿して測定する。
●「直流電流」:DC.V.mAに赤ピン、250mAに黒ピンを挿して測定する。
●「抵抗」:RX100に黒ピン、Ωに赤ピンを挿して、黒棒と赤棒をショートさせテスター指針が右側に振れたら0ΩADJUSTORツマミを回して指針を0に合わせる。抵抗を測定しテスター指針の数値に100を乗じたのが抵抗値となる。
※黒棒と赤棒をショートさせてもテスター指針が右側に振れない場合は、単5乾電池が完全に消耗している。
↓実際に単3乾電池の電圧を測定してみたらテスター指針が1.65Vを指しました。誤差で少しオーバー指示になります。