100均 壁掛け時計のムーブメントを分解して静音化
1か月くらい前に動かなくなって自分で分解修理した古い100円時計ですが、今度は静音化してみようと思います。
カッチン・カッチンと結構大きな音がして、寝る部屋で使う場合は気になります。
当然ですが、静音化に使う材料は家の「ありもの」を使って出費は¥0で行います。
↓文字板周囲の丸いプラスチック枠は12時・3時・6時・9時の位置にある4か所のツメを内側にズラすと外れます。
次にガラスを取り、秒針・長針・短針の順に抜き取って外します。
↓白い時計フレームにある2か所のツメを開くとムーブメントが外れます。
↓ムーブメントを分解するには3か所のツメを起こして開きます。
↓ムーブメントの内部です。右半分の黄色ギアの長軸に秒針が入る構造です。
↓このように電池とコイルの有るパーツを組み込むだけでコイル部の白いギアが「コッツン・コッツン」と回転します。
この白いギアはマグネットと一体で、1秒毎にコイルに電流が流れるとコイル鉄芯に磁力が発生し180度回転します。
この回転音がカッチン・カッチン音の源です。回転トルクは思っていたより弱く、指で少し触ると止まります。
↓ギア音をムーブメントのプラスチック内に反響させないように、内部にマスキングテープを切って貼り付けました。
↓空いている各所にペタペタ貼り付けました。・・が、何~んか静音効果が得られそうもありませんね。
↓そこで!グリース4種類を用意しました。①サンコールグリース、②モリブデングリース、③HONDA車のボンネットロック機構に付着しているグリース、④極圧有機モリブデングリースKY782です。
爪楊枝でチョンチョン触ってみると、微妙な差ですが④が一番ネットリして固い感触がありました。
↓この、④のグリースをギアに塗布してみる事にします。ダメな場合はお湯と洗剤でグリースは洗い落とせます。
↓カッチン・カッチン音源のギア軸受けに、④グリースを「チョン」と付けました。結果は~静音効果ありました。
このギアの次に位置するピンク色ギア歯と、秒針の黄色ギア歯にも④グリースを微量塗布しました。塗布した後に、絵の具筆を使って均一に薄く付着する様にしました。ムーブメントを組立て、静音効果と動作確認をして、一応の完了です。
↓時計フレームにもマスキングテープとクッション付き両面テープを貼って、さらに静音効果を期待します。
静音化の総評は!Goodです。「カッチン・カッチン」音から、小さな「ッ・ッ」くらいの音に変化しました。
④のグリースが固すぎて「秒針が止まってしまう?」心配があったので、冷蔵庫に半日入れて低温テストもしましたが問題なく正確に動いてます。弱回転トルクのギアに使うグリースは、もう少し軟らかい方が安心感あった様な気もします。
今回の壁掛け時計ムーブメントの静音化は、テープ等の貼り付けによる効果が30%くらい、グリースによる効果が70%くらいの感覚でした。
④のグリースが固すぎて「秒針が止まってしまう?」心配があったので、冷蔵庫に半日入れて低温テストもしましたが問題なく正確に動いてます。弱回転トルクのギアに使うグリースは、もう少し軟らかい方が安心感あった様な気もします。
今回の壁掛け時計ムーブメントの静音化は、テープ等の貼り付けによる効果が30%くらい、グリースによる効果が70%くらいの感覚でした。