テレビのリモコンRMT-TX102Jを分解修理

昨年の話ですが、6年使ったSONYブラビアKJ-40W730Cのリモコンが不調になりました。音量(+)と(-)ボタンの反応が悪く、強く押さないと効かなくなりました。それで、安価な代替リモコンを購入して1年半くらい普通に使ってます。

不調の純正リモコンRMT-TX102Jは処分しないまま残っていたので、1年半ぶりに分解修理してみます。工具や材料は家にある「ありもの」だけで済ませます。

リモコン外観



↓メーカー修理が想定されてないリモコンにはネジが1本も無く、全てツメによるハメコミ構造です。これを分解するのが最大の難関でツメが折れたり、ボディ側面がキズだらけになったりするのを覚悟で行います。
プラスチックのヘラを持っていたので、差し込んで開きました。思っていたより楽に、キズも付かず分解できました。
リモコン分解



↓基板の音量(+)と(-)ボタンに位置する箇所が目立って濡れてます。他の箇所も薄っすら濡れた感じがあります。
基板接点



↓音量ボタンラバー裏も濡れてます。これはリモコンを濡らした訳ではなく、指の水分や脂がラバーに浸み込んでゴム材質と反応した物らしいです。(ネットで調べて勉強しました)この液体成分は何だろう、1年半経っても乾いてません。
濡れている箇所は、使用頻度の高いボタン(電源/1/4/5/8/音量+-/再生/早送り等)に発生した傾向にありました。なるほどね~良く使うボタンだわ・・・納得がいきます。ラバー接点



↓全部のパーツを歯ブラシでゴシゴシ水洗いしました。基板とラバーの濡れた箇所は水だけで落ちたので、濃い油成分ではない様です。
水洗い



↓ベランダの陽の当たる所で乾燥させました。基板の使用頻度の高いボタン箇所は、直射日光で見ると少し黒っぽく変色してますが、濡れの汚れは落ちているので、そのまま行きます。
天日乾燥



↓ラバーのボタン裏は黒く導電加工が施されており、音量(+)ボタンの抵抗値をテスターで測定してみると、20KΩくらいでした。使用頻度の低いボタンの抵抗値は、5KΩくらいなので導電性も悪化している事が分かりました。
テスター



↓動作確認するにはスマホのカメラを使います。リモコン下キャビに基板を入れて、ラバーを重ね、電池を入れます。
スマホのフロントカメラに、リモコンの赤外線発光LEDが写る様に配置し、なるべく周辺の光をさえぎって暗くします。
音量ボタン(+)(-)を普通の力で押すと、スマホカメラにピンク色の光が見え、正常動作している事が確認できました。
スマホ



↓これで音量ボタンの不調は直りましたが、導電性が悪化しているラバー接点に台所用アルミテープを貼る事にします。
(これもネットで勉強しました)貼りやすい形になる様、アルミテープをダイソーの5mm丸ポンチで打ち抜きました。アルミテープ



↓使用頻度の高い音量(+)(-)ボタンと電源ボタンの3か所に貼り付けました。これで、さらに安心できます。リモコンの組み立てはツメを元通りにハメ込んで行けば完成しました。
アルミテープ貼り付け


今回の修理は基本的に水洗いで直ったのですが、お湯/洗剤/アルコールを使った方が満足感あったかも知れません。

故障原因が人の指から出る成分らしいと云う事が分かったので、直ったリモコンはキッチンラップを巻いて使います。
END
 

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