マウスM171スクロール動作不良のエンコーダを分解修理
ロジクール製マウスM171のスクロール動作が不安定です。スクロールが止まったり、上下が逆行したりの症状です。
原因はスクロール用ロータリーエンコーダの接触不良と思われるので分解して修理します。
↓電池カバーを外し、底面3か所のツメを外側に開きながらマウス表面のボタンカバーを外します。
↓次に基板を止めている黒色ネジ1本を取り、基板左右を押さえているツメを開きながら基板を持ち上げて外します。
↓基板と電源ツマミが外れました。スクロールホイールの軸で回転する金属カバーの部品がロータリーエンコーダです。
↓ロータリーエンコーダの足5か所のハンダをハンダ吸い取り線とハンダコテを使って除去します。
↓(写真は2枚連結)ハンダを除去し、基板から外したロータリーエンコーダの前面(左)と背面(右)です。前面にはTTC 80と表示があり、ネット検索から入手して交換すれば直ると思いますが今回は分解して修理します。
↓金属のツメ4か所を開くと4個のパーツに分離できました。
右上のパーツに3か所の板バネ接点があり、右下の円形接点と接触しながら回転します。ここで接触不良が発生しているので綿棒などでクリーニング後に接点復活剤を塗布すれば直るはずです。
※分解ついでに、このマウスはスクロールホイールがゴムではなくプラスチックなので指が滑って使い難いと思います。
写真左下のスプリングの曲がりを少なくして、圧力を弱めに設定すると良いです。
↓接点復活剤(HOZAN Z-295)とKURE 5-56を持ってますが、今回は自分の体験と好みでKURE 5-56を使いました。
マウス全体を組み立て、テストした結果はスクロール動作の不安定が完全に直りました。
↓後で気付いたのですが、ロータリーエンコーダを分解しなくても、接点を破損させない程度に待ち針やナイフ等で少し開けて、隙間に接点復活剤やKURE 5-56を「シュッ」と吹きかければ直ったかも知れません。