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4月, 2024の投稿を表示しています

ラジオTFM-110Fのチューニングメーターを分解修理

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1967年発売で半世紀をゆうに越えているSONY製のレトロラジオです。久々に単2電池3本を入れて動作させてみました。 〇 FM/SW/MWの受信は可能で、赤色の選局ダイヤル指針の動きも正常です 〇 ダイヤル目盛板の下部にあるライトは正常に点灯します 〇 音量ボリュームにガリの発生はありません △ ロッドアンテナの1段目が緑色のサビで覆われているが機能に問題はありません △ ボリュームつまみ&選曲つまみに緑色のサビが有るので目立ちます △ 左側面に有るトーン(音質)つまみを回すとガリ音が発生しますが、ほぼ使用しない箇所なので問題ありません × チューニングメーターがメカ的に固まっている様で、動きません × 電池室の白いプラスチックケースに割れが有ります このラジオは過去に色々と4~5回くらいの修理歴ありますが、今回は上記 × 印のチューニングメーターと電池室のケース割れを修理しようと思います。どちらの作業もラジオの中身を取り外さなくても修理できます。 ↓裏側の銘板が古くて何とも・・イイね。この写真から文字は読めると思いますが、感動的なので一応書き出します。 SONY®   TFM-110F    FM/SW/MW    12 TRANSISTOR   AUTOMATIC  FREQUENCY CONTROL   SUPERHETERODYNE   SONY CORP.   TOKYO  JAPAN FREQUENCY  RANGE   FM:76-90MC   SW:3.9-12MC   MW:530-1605KC IF   FM:10.7MC   AM:455KC BATTERY  SUPPLY   1.5V X 3  USE   JIS  UM-2,  SIZE "C" STANDARD  FLASHLIGHT  BATTERY  OR  EQUIV.   ↓裏キ...

DSC-U30モードスイッチの接触不良を分解修理

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長期間使用せずに保管してあったサイバーショットDSC-U30を1年ぶり位に棚から出して撮影テストをしてみました。 基本的な撮影・保存・再生はOKでしたが、上面のモードスイッチ(静止画/動画/再生の切り替え)が接触不良で動画や再生モードになったり、ならなかったり不安定です。ちょっと面倒ですが分解して接触不良を修理したいと思います。 分解手順は基本的に旧機種のDSC-U10、DSC-U20と同じです。 ↓底面のネジ4本、電池/メモリースティックカバー内のネジ2本を取って、下方から開くと表・裏カバーが外れます。 ↓表カバーに繋がっているフレキケーブルを抜くと、この様に本体と表・裏カバーを分離できます。 ↓本体の裏面です。左上には圧電ブザー、液晶の右にはボタン電池(セイコーインスツルSII MS920S)が見えます。 ↓本体の上面です。この静止画/動画/再生モードの切り替えスライドスイッチが接触悪いのです。 ↓本体の表面です。上面スイッチ部を外すには、POWERボタン下に見えるネジ1本を取ります。 ↓上面スイッチ部が外れました。さらにモードスイッチの付いている基板を外すためネジ2本を取ります。 ↓スイッチ部の基板です。6ピンのモード切り替えスライドスイッチが見えました。このスイッチにアルコール(無水エタノール)をかけて、数回スライド動作をして接点をクリーニングしました。アルコールが乾燥した後にKURE 5-56を浸み込ませました。(接点復活剤HOZAN Z-295も持ってますが、今回は使用しませんでした) 元に組み立てる時のちょっとした注意点は表・裏カバーの取り付け順序で、裏カバーを付けてから表カバーを付けた方がスムーズでした。組み立て後にモードスイッチの接触確認をした結果は、問題なくモードが切り替わって良好です。 これからまた1年くらい経過して接触不良が再発する事もあり得ますが?・・・たぶん大丈夫でしょう。

Caplio R2シャッターの接触不良を分解修理

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久しぶりにカメラ保管棚から出して使ってみると、シャッターボタンの調子が悪いです。ボタン半押しで反応したり、しなかったり、全押しでシャッターが切れなかったり。シャッタースイッチの接触不良が発生している様です。 裏キャビネットを開けてシャッタースイッチにKURE 5-56をスプレーして1か月様子を見てましたが直りませんでした。 今回はシャッタースイッチを分解して内部接点をクリーニングします。 ↓横ネジ1本と底ネジ3本を取って裏キャビネットを開き、液晶に繋がっているフレキを抜いて、バックライトの配線(黒・赤)を半田コテで外します。 ↓分解方法が分からないのでレンズユニットを分離しましたが、今回の作業の場合は分離する必要はありませんでした。 ↓表キャビネットの底ネジ2本を取って写真のように開きますが、最初はここで勘違いをして「本体から表キャビネット」を外そうと思って苦労しましたが不可能でした。正解は「表キャビネットから本体を抜き取る」様に外す事でした。 ↓これが表キャビネットから本体を抜き取ったところです。さらに表のアルミカバーを分離する必要がある場合は、赤色枠のネジ2本を取って表面のレバーを外し、次に青色枠のネジ1本を取ると分離可能になります。 ↓本体上面の基板にシャッタースイッチが見えます。以前にスプレーしたKURE 5-56が浸み込んで濡れてます。 ↓半田付6か所を外してスイッチを分離しました。サイズは縦・横6mm、厚さは1mmでした。 ↓厚さ1mmのスイッチは6個の部品で構成されてました。接触不良を清掃&修理した工程は次の様な順序になります。 ①金属バネと接点の黒っぽくなった酸化被膜は「ピカール金属磨」を綿棒につけてクリーニングしピカピカにする。 ②ピカールの油成分をリビング用洗剤「マイペット」で洗い落とす。 ③水洗いし乾燥させる。 ④金属バネと接点を「無水エタノール」でクリーニングする。 ⑤金属バネと接点に「KURE 5-56」を軽く塗布する。(接点復活剤「HOZAN Z-295」を持っているが使用しなかった) ⑥スイッチを組み立てて基板に半田付する。 これでシャッタースイッチの接触不良は直りましたが、数か月経過後に再確認しないと本当の結果は分かりません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ...

SONYラジオICR-S10を分解清掃

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ずいぶん前に職場で頂いたと思われる?古いAMラジオで、シンプルなデザインが気に入って長い間保管していました。 単3エネループを入れて動作確認したところ特に不具合箇所は無く正常に受信できました。赤いストラップは自分で交換した物です。今回は何となく気が向いたので点検と分解清掃をしようと思います。 ↓MADE IN JAPANの文字があり、予想外に日本製でした。分解する手順は最初に裏キャビネットのネジ1本を取ります。 ↓表と裏キャビネットは写真赤色枠のツメ4か所で嚙み合わせてあり、下のツメを外してから裏キャビネットをめくり上げる様に起こすと、上3か所のツメが外れます。(掲載の写真はホコリ清掃後なのでキレイです。) ↓ICはSONY製CX-845、電解コンデンサはRubycon、バリコン/IFT(T1)/コイル(L2,L3)はMITSUMIの文字がありました。この時代の製品に使われている部品は、ほぼ日本製と考えて良さそうです。大き目のスピーカーサイズは外径をノギスで測ると66mmで、KOREAの文字があり韓国製でした。 ボリュームに「ガリ」はありませんが接点復活剤を塗布しようと分解するためツマミのプラスネジを回したけれど、非常に固くて絶対!?に回りませんでした。+ネジ穴が「なめた」ので、しょうがなく諦めました。 ↓基板はツメ1か所を外して起こすと裏側のパターン面が見えます。チューニングツマミの直径が大きく、微妙な選局が比較的楽に行えます。 スピーカーを固定するボンド&両面テープ類は使って無く、上部を押さえているスプリングバーを取るだけで、簡単に外れました。表面メッシュグリルから入ったホコリを歯ブラシでクリーニングしました。 点検と清掃が出来ました。電池フタ両端にあるロック用溝が1mm位しか無く不安感ありますが、そのまま使います。 単3エネループを入れ、窓際でNHKラジオ第一を聴くとイイ感じです。

PanasonicラジオR-1105を分解修理

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 ハードオフで巡り合った、単3電池2本で動作する赤色のポータブルAMラジオです。発売日を調べてみたが不明でした。 電池(エネループ)を入れ、本体とイヤホンの動作確認したところ普通にラジオを聴くことができました。気になった点は選局ツマミを回すと時々「ザザッ」と音が出ます。受信は可能なのですが、内部点検と清掃のため分解します。 ↓表と裏のキャビネット間を結合しているネジは無く、写真の青色枠6か所のツメで嚙み合わせているだけの構造です。 底と横の4か所ツメ部分の裏キャビネットを内側に押し込む様にしながらゆっくり外し、上のツメは最後に外します。 各部を点検してみるとスピーカーがガタついており、表キャビネットと接着してあるボンドが剥がれてました。 修理方法はボンド付けせずに、写真の緑色枠にクッション付き両面テープを2mmの厚さで貼り、裏キャビネットを閉めた時にスピーカーマグネットを押さえて固定する様にしました。 ↓ツメ1か所を外して基板を開きました。元に戻すにはチューニングツマミの長穴に白い指針の凸部が入る様にします。 それと、バリコンを固定している2個のネジが長期間の使用による負荷で緩みが発生しており、締め付け直しました。 バリコンの「ザザッ」音はこのネジの緩みと無関係と思いますが、組み立て後に確認してみます。 ↓音量ボリュームのツマミと半透明の丸いプレートを外しました。3JA A50Kと表記あり、抵抗値は50KΩと思われます。 予想外に「ガリ」音の発生は無かったのですが接点復活剤(KURE 5-56)を塗布しておきました。 ↓さらに点検してみると、電池の+端子部のプラスチックに割れた欠損部があり、端子板にグラツキがありました。欠損した赤いプラスチック破片は見つからないので、透明エポキシボンドを盛り付ける様にして+端子版を固定しました。 以上で清掃と簡単な修理作業が終了し、最後に裏キャビネットをパチンと閉めて電池を入れ、動作テストした結果は残念ながら、バリコンを回した時の「ザザッ」音は直ってませんでした。選局と受信は出来るので、このまま使います。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2024/04/16追記 ↓後日に再びラジオを分解し、基板からポリバリコンを取り外しました。透明カバーにはTWD ...

SONYラジオICF-P20を分解修理

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古い2000年発売の、単3電池2本を使用するポータブルFM/AMラジオです。発売当時はテレビのアナログ放送があった時代で、テレビの1~3チャンネル音声を聴く事が出来ました。縦型で、片手で掴みやすい反面、コケやすいです。 ロッドアンテナの曲がりは無し、選曲&音量ツマミのギザの減りも無く、FM/AM受信も正常にできました。音量ツマミを回すと「ガリガリ」音がする、いわゆる昔の人曰く「ガリオーム」なので、分解して修理を試みる事にします。 ↓電池室のネジ1本を取って下方から裏キャビネットを開きます。 ↓かなり固くて苦労しましたが、裏キャビネットに基板が付いた状態で外れました。 ↓表キャビネット中間の左右にあるツメが破損しましたが、上部のツメ(2か所)と電池室のネジで止めるだけでこの左右のツメは無視しても強度的には問題ありません。 ↓基板はツメ2か所を外し、電池バネの固定を外し、イヤホンジャック側から起こすと外れます。 ↓ネジを取って音量ツマミを外すと可変抵抗器が現れます。白いプレートにはF C50Kと刻印されてました。たぶんCカーブ50KΩの意味と思われます。ハンダを外し、両端子をテスターで実測しても50KΩでした。 ↓KURE5-56とHOZANのZ-295接点復活剤を準備しました。以前KURE5-56の公式Webページに接点復活作用が有ると掲載されていたので今回はKURE5-56を使う事にしました。 最近になってのカメラのタクトスイッチとスライドスイッチの修理経験上、Z-295よりKURE5-56の方が効果&耐久性が有る・・という感じを持ってます。 ↓可変抵抗器の白いプレートを外しKURE5-56をスプレーして、ツマミをクルクル回すと「ガリオーム」は直りました。 しかし、ツマミの回転角に合わせて音量がスムーズに可変せず、急激に「微小」→「中」の大きな音に変わります。 静かな場所でラジオを聴く時はちょっとビックリする事があります。 ↓細かい音量調整が出来にくいので回路をイジります。可変抵抗器の摺動子にあたる中間端子からIC(CXA1019S)の5ピンに繋がっている抵抗「R3」(上の写真)の抵抗値を変更して、ツマミ角度と音量がどのように変化するか試しました。 元の抵抗値「1KΩ(102)」を「4.7KΩ(472)」と「10KΩ(103)」に交換してみました。「4.7KΩ」では...